長内那由多
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タマネギ畑が広がる北海道のド田舎で多感な思春期を過ごす。中学2年生で「恋人までのディスタンス」のジュリー・デルピーに恋をする⇒メインの更新は本館ブログへ移行しました。こちらでは劇場公開作についてたまにアップします。
サウルの息子とは何か?
第二次大戦時、ナチスドイツによるユダヤ人収容所で同胞殺しに従事させられたユダヤ人部隊“ゾンダーコマンド”を描く本作は地獄絵図の中、人間の尊厳とは何かを追い求めていく。 描写力に度肝を抜かれる。巻頭早々描かれる“死のシャワー室”。パニック状...
アップル信者はこれで良いの?
フェイスブック創設者マーク・ザッカーバーグの伝記映画でありながら“時代の変わる音”を聞きつけた傑作『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家アーロン・ソーキンが、偉人伝をやるには早過ぎる感もあるスティーブ・ジョブズを描いた実録モノ。84年のマッキ...
火星のダンシングナイト
リドリー・スコットがこんなポジティブな映画を撮るなんて! 弟トニーの自殺後『悪の法則』『エクソダス』といった厭世感と死の匂いに満ちた作品を撮り続けてきた巨匠だが、アンディ・ウィアーのWEB小説からなる本作には人間の知性と生命力に対する楽...
青春時代の終わりを告げる“IT=それ”
ギャー怖ェえええ! “セックスをすることで感染する呪い”というセンス・オブ・ワンダーなアイデアが監督のリリカルな個性によって恐ろしくも甘美な悪夢となって映画館の闇を犯していく。 ヒロインのジェイは19歳。健康的な肢体とまばゆいプラチナブ...
ボーンをそっとしてあげて
実に9年ぶりのシリーズ正統続編となったワケだが、残念ながらマット・デイモンもポール・グリーングラス監督もジェイソン・ボーン復活に相応しい物語を見つける事ができなかったようだ。前作のラストから隠遁生活を送っていたボーンはテロで爆殺された父...
いっそのこと死なせてくれ
ハイハイ、今どき予告編詐欺に引っかかるような僕が悪かったんですよ! でも期待しちゃったじゃないか。 聞けばエアーのディレクターズ・カットと大好評を博した予告編製作会社の編集による2バージョンがスクリーニングにかけられ、より“ポップで楽し...
ストレイト・アウタ・フィラデルフィア!
2015年のアカデミー賞で物議を醸した白人優位主義“ホワイト・オスカー”問題は大筋の見方ではN.W.Aの盛衰を描いた「ストレイト・アウタ・コンプトン」の落選が引き金のように言われているが、心情的にはノーマークの中、年末に公開された本作の落選によるも...
プロフェッショナルの流儀
根っからの共和党支持者であるクリント・イーストウッドが、ドナルド・トランプにまで支持表明をしたのには驚かされた。戦争を憎み、権力に反抗し、何よりこういうインチキな奴が嫌いなハズである(少なくとも作家性からはそう読み取れる)イーストウッド...
主役はクリムゾン・ピーク
鬼才ギレルモ・デルトロが再びホラー映画に挑んだが、今回はこれまでと少し趣が違う。フランコ政権下のスペインを舞台にした前2作「デビルズ・バックボーン」や「パンズ・ラビリンス」のような土着の情念と粘着性がなく、ミア・ワシコウスカ、トム・ヒド...
狂気に抗えるのは狂気だけなのか
驚くべきは西アフリカはティンブクトゥを舞台にしたこの素朴なモーリタニア製映画がアカデミー外国語映画賞候補はおろか、フランス版オスカーといわれるセザール賞で主要7部門を独占した事だろう。イスラム武装勢力に占拠され、暴力と戒律によって支配さ...
時代変革の音は鳴ったのか
2015年のアカデミー賞が白人への偏重ノミネートにより“ホワイト・オスカー”と揶揄され、物議を醸したのも本作の主要部門シャットアウトが引き金になったと言われている。1986年からおよそ10年間、音楽シーンを席巻した伝説的ヒップホップグループN.W.Aの...
スピルバーグ、老成す
スピルバーグがロアルド・ダールの児童小説を映画化する。それも「ET」を手掛けた盟友メリッサ・マシスンの遺稿で。この報を聞いた時「リンカーン」以来“娯楽映画は撮らない”と宣言し、新境地に入りつつあった巨匠がどんなアプローチでファンタジー映画を...