長内那由多

[ 劇作家、俳優、演出家 ]
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422 作品
レビュー本数
433 作品
鑑賞した映画
93
お気に入りされた数
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プロフィール
タマネギ畑が広がる北海道のド田舎で多感な思春期を過ごす。中学2年生で「恋人までのディスタンス」のジュリー・デルピーに恋をする⇒メインの更新は本館ブログへ移行しました。こちらでは劇場公開作についてたまにアップします。
最新レビュー
東ベルリンから来た女のポスター
東ベルリンから来た女
投稿: 2014年01月21日
7

無感情社会

クリスティア・ペツオールト監督の極度にセリフを排した演出はほとんどサスペンス映画の域で、時おりデヴィッド・リンチ映画すら彷彿とさせるが、その不条理と圧迫感こそ1980年代東ドイツの空気なのだろう。恋人が西ドイツへ亡命した事で主人公バルバ...

故郷よのポスター
故郷よ
投稿: 2014年01月20日
8

代え難い喪失

生まれ育った故郷を失う喪失感とはこれほど大きいものなのか。一昔前ならそこにわずかながらの同情や、住む土地を奪った者に対する怒りを示せたかもしれないが、3・11以後である。津波や原発といった理不尽な現実を僕らは見聞きし、そのやり場のない哀...

ビフォア・ミッドナイトのポスター
ビフォア・ミッドナイト
投稿: 2014年01月19日
7

そして夜はふけていく

映画はジェシーが空港で息子を見送るシーンから始まる。9年前の第2作「ビフォア・サンセット」で話に上がった子は今や父親がうっとおしい、ごく普通の思春期の少年として育っている。ジェシーと息子はヨーロッパとアメリカに離れて暮らしており、ジェシ...

メッセンジャーのポスター
メッセンジャー
投稿: 2014年01月16日
9

悲しみの最前線

普段、知る事のない職業を垣間見れるのも映画の醍醐味の1つだ。戦死の第一報を近親者へ伝える“メッセンジャー”の任を受けた帰還兵の物語である。 ベン・フォスター粉するウィルはイラクで負傷し、残りの兵役を消化するためこの任に就くことになった。上...

普通の人々のポスター
普通の人々
投稿: 2014年01月15日
6

アメリカンビューティーの崩壊

ロバート・レッドフォードの初監督作はいきなり作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の4冠でオスカーに輝いた事からも分かる通り、緻密で腰の座った演出手腕がいかんなく発揮された家族ドラマだ。郊外の美しい邸宅に住み、一見何の不自由のない生活を送っ...

欲望のバージニアのポスター
欲望のバージニア
投稿: 2014年01月15日
5

詩情なきバージニア

強烈なバイオレンスに大地の息吹を感じさせるリリカルな抒情を混在させるのがジョン・ヒルコート監督の作風であり、それは常に音楽を担当するニック・ケイヴの音楽性によるものが大きいのではと考えていたが今回、ケイヴ自ら脚本も手がけた「欲望のバージ...

東京暮色のポスター
東京暮色
投稿: 2014年01月14日
10

冬の光

小津安二郎監督1957年の本作は家族の崩壊と孤独を描いた悲劇だ。それまでの悲喜こもごもを描いたホームコメディ路線から一転した作風は当時、興行的にも批評的も失敗したが今日、見直すと本作は傑作「晩春」のネガであり、家族という共同体の本質と人間の...

ハンナ・アーレントのポスター
ハンナ・アーレント
投稿: 2014年01月14日
8

今こそ知られるべき哲人

ユダヤ系ドイツ人哲学者ハンナ・アーレントが提唱した“悪の凡庸さ”という概念が50余年経った今もなお悪の本質を捉える普遍性を持っていた事がよくわかる映画だ。1960年、ユダヤ人大量虐殺を主導したナチス戦犯アイヒマンの裁判を傍聴したアーレント女史...

秋刀魚の味のポスター
秋刀魚の味
投稿: 2014年01月12日
7

陰影

小津安二郎監督の遺作。笠智衆、杉村春子らをはじめとしたキャストの配役も、娘の結婚をテーマとしたストーリーも、さらには主要なセットでさえも諸作と同じであり、新しい事を全くやっていない凡作と見られてもおかしくない。特に父と弟が“困るから”とい...

かぐや姫の物語のポスター
かぐや姫の物語
投稿: 2014年01月12日
9

“こっちはいい所だぞー!”

ふっと、上のセリフを思い出した。「ターンエーガンダム」の第一話、月からやってきた主人公ロランが天の同胞達へ向かって叫ぶ言葉だ。 ほぼ原作に忠実な高畑勲監督による本作は1つだけ大胆な脚色が施されている。かぐや姫は月にいた頃、天の羽衣をまと...

麦秋のポスター
麦秋
投稿: 2014年01月10日
6

幸せの最大公約数

小津安二郎監督、原節子のコンビ第2作目は「晩春」の変奏曲だ。 小津というのは奇妙な監督で、同じモチーフを同じ配役、同じ手法で何度も繰り返すのだが、本作は父娘の情愛にオイディプスコンプレックスを隠し味とした「晩春」のミステリアスとも言える...

ゼロ・グラビティのポスター
ゼロ・グラビティ
投稿: 2014年01月10日
10

2013年宇宙の旅

こんな事は初めてだ。鑑賞後、数日を経ても身体があの感覚を憶えている。宇宙に行ったな、と“実感”として蘇る。3D、アイマックスで鑑賞した本作はショッキングなまでに映画館で体験する事の意味を再定義してみせた。 3D映画のスタンダードとなった...

晩春のポスター
晩春
投稿: 2014年01月07日
10

隠されたニュアンス

小津安二郎監督49年の本作はその後の作風を決定付けるエポックメイキングとなった。原節子を主演に迎え、後の「東京物語」「麦秋」と続く“紀子三部作”と呼ばれたこの連作は娘の結婚を巡る悲喜こもごもをテーマとし、一見どれも同じように見えるのだが、...

セッションズのポスター
セッションズ
投稿: 2014年01月07日
7

触れ合える悦び

幼少期にかかったポリオ熱により首から下に全身マヒの後遺症が残ってしまった作家マーク・オブライエンの実話を映画化した本作は、障害者の性というなかなか話題に出来ない題材を何とコメディとして描いている。自身の苦境をウィットに富んだユーモアで笑...

彼岸花のポスター
彼岸花
投稿: 2014年01月05日
8

良い時もあれば、悪い時もある

小津の後期作品であり、初のカラー作品でもある本作はその円熟の語り口が堪能できる逸品だ。ガンコ親父に阻まれる結婚騒動のようでいてその実、親の子離れがテーマとしてユーモラスに綴られている。小津の人生観は単純明快。冒頭で駅員が話す“良い時もあれ...

そして父になるのポスター
そして父になる
投稿: 2014年01月05日
8

格差の空気

6年間、育ててきた我が子が病院で取り違えられた“他人の子”だったら? 果たして血のつながりを選ぶのか?共に過ごした時間を選ぶのか? 究極の命題を突きつける是枝監督のカンヌ映画祭審査員賞受賞作。 困難なテーマを扱い、観る者を離さない緊張感...

噂のギャンブラーのポスター
噂のギャンブラー
投稿: 2013年10月23日
1

そこにツキはない

これだけのメンツが揃ってどうしてこんな仕上がりになってしまったのか、痛々しさに満ちた94分だ。実在の女性ギャンブラー、ベス・レイマーによる「レイ・ザ・フェイバリット」を下敷きにした本作は映画化におけるあらゆるツキに見放されている。 知的美...

009 RE:CYBORGのポスター
009 RE:CYBORG
投稿: 2013年10月20日
3

笑う“彼”と個別の9人

神山監督の明晰さは一体どこに行ってしまったんだろう。 故石ノ森章太郎によるSF漫画「サイボーグ009」をリメイクした本作はおそらく未完に終わった“天使編”をベースにし、そこに神山監督ならではの“集団と個”というテーマを持ち込んで練り上げられたと...

クロニクルのポスター
クロニクル
投稿: 2013年10月19日
10

映画じゃない。ホントのことさ。

まさに衝撃作という言葉が似つかわしい映画だ。 謎の鉱石に触れた高校生3人組が超能力を身につけ、「AKIRA」や「童夢」も真っ青な超能力大戦争に発展していく様を全編、手持ちカメラや監視カメラの映像から描き出したPOV映画の完成形である。コン...

トリシュナのポスター
トリシュナ
投稿: 2013年10月10日
5

トーマス・ハーディの呪い

文豪トーマス・ハーディによる「テス」をインドを舞台に再映画化したマイケル・ウィンターボトム監督作。ウィンターボトムとしては「日蔭のふたり」「めぐり逢う大地」に続くハーディ代表作の映画化であり、よほどの愛読作家と伺える。宿命論を背景に自ら...

レビューバランス
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アカデミー賞2017

フリークのレビュアーたち

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川崎 タカオ

イラストレーターで食ってます。漫画も時々描きます。現在のオールタイム・ベスト・ムービーは『ザ・ミッション 非情の掟』です。邦画では黒沢清監督が好きなんですが新作が中々観られず寂しいですね。

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芳賀 健

週刊朝日で連載。総合映画情報サイト オスカーノユクエ管理人。Twitterでせっせと毎日最新映画ニュースを配信中。

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田中 啓一

基本的にはレビューやめました。 雑感中心に書き込みます。ときどきガッツリ取り組みたくなるかもしれませんが、そんなときは、あーこいつコーフンしてんだなーくらいにご笑納ください。