長内那由多

[ 劇作家、俳優、演出家 ]
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441 作品
レビュー本数
453 作品
鑑賞した映画
93
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プロフィール
タマネギ畑が広がる北海道のド田舎で多感な思春期を過ごす。中学2年生で「恋人までのディスタンス」のジュリー・デルピーに恋をする⇒メインの更新は本館ブログへ移行しました。こちらでは劇場公開作についてたまにアップします。
最新レビュー

エヴァ様、世界を征服して!

ムキムキに鍛え上げられたスパルタ軍がバッサバッサとペルシア軍を殺しまくる歴史アクション「300」は、フランク・ミラーの原作を徹底再現すべく瞬間にスローモーションとなるザック・スナイダーの演出が目新しかったくらいで、僕にはサッパリ楽しめな...

ダラス・バイヤーズクラブのポスター
ダラス・バイヤーズクラブ
投稿: 2014年07月07日
8

エイズを乗りこなした男

1985年、エイズで余命30日と宣告されながらもメキシコへ渡り、米の非認可薬でその後7年も生き延びたロン・ウッドルーフを描く本作は、作り手の聡明さによって今の世に語り直す意義ある伝記映画となった。オスカーに輝いたマシュー・マコノヒーの激痩せを誇...

アクト・オブ・キリングのポスター
アクト・オブ・キリング
投稿: 2014年07月05日
8

悪の凡庸さ

悪魔の実験のような映画だ。1965年から66年にかけてインドネシアで100万人もの共産主義者を虐殺し、今なお英雄として生きる男達に当時の蛮行を再現させる。監督のジョシュア・オッペンハイマーは当初、その惨禍から逃げ延びた人々を取材しようと試みたが、...

ラッシュ プライドと友情のポスター
ラッシュ プライドと友情
投稿: 2014年07月05日
6

愛と憎しみの富士スピードウェイ

1976年、F1黄金期に繰り広げられたジェームズ・ハントVSニキ・ラウダの伝説的戦いを描くロン・ハワード監督作。脚本はノンフィクションものの名手であり、ハワード監督に2度目のオスカー候補をもたらした「フロスト&ニクソン」のピーター・モーガンだ。...

さぁ、明日も歌おう

舞台は60年代NY。ボブ・ディラン登場前夜のフォークソングシーンを愛情たっぷりに描くコーエン兄弟の最新作は架空のフォークシンガー、ルーウィン・デイヴィスを立たせ、偏愛の時代を追体験して見せる。いつものトボけたセリフにシュールな展開、おまけ...

でも1番はロキ様

「アベンジャーズ2」へ向けて“フェーズ2”に突入したマーヴェルユニバースの雷神サマ単独主演第2作。さすがに「アイアンマン3」のような変化球ストーリーテリングの傑作には化けなかったが、作り手が雷神サマを十二分に理解し、ファンが見たいものを見...

X-MEN:フューチャー&パストのポスター
X-MEN:フューチャー&パスト
投稿: 2014年06月30日
6

この14年は何だったのか

X-MENシリーズ最新作は前3部作を改めて締め、新シリーズへ橋渡しせんと「ターミネーター」「猿の惑星」よろしくタイムトラベルを用い、これまでに生じた矛盾をなかった事にしようとする。そんな!さして面白くもないのに14年間も付き合ってきた僕らは...

ニューヨーク、恋人たちの2日間のポスター
ニューヨーク、恋人たちの2日間
投稿: 2014年06月30日
6

全部ホルモンのせい

ジュリー・デルピーが初監督を務めたラブコメディ「パリ、恋人たちの2日間」の続編。 前作の恋人とは案の定、別れてしまったデルピーはシングルマザーとなって単身渡米。クリス・ロック扮するラジオパーソナリティのミンガスと内縁の夫婦関係となり、彼の...

グランド・ブダペスト・ホテルのポスター
グランド・ブダペスト・ホテル
投稿: 2014年06月27日
9

さようならヨーロッパ

前作「ムーンライズ・キングダム」で感じたウェス・アンダーソンの成熟の理由がわかった気がする。ファンタジーとして描かれてきた喪失やノスタルジーに、普遍性がもたらされたからではないだろうか。本作で彼は見た事もなければ、やがて知る者もいなくな...

グランド・マスターのポスター
グランド・マスター
投稿: 2014年06月21日
6

夢は李小龍へ

第二次大戦前夜の中国。時代の波に呑まれ、やがて忘れ去られていったカンフー伝承者達を描くウォン・カーウァイ監督作。 エピックものにも関わらずいつもの即興撮影が多かったのか、全体的に間延びした印象の語り口だが、相も変わらぬムード重視の画作り...

ブルージャスミンのポスター
ブルージャスミン
投稿: 2014年06月16日
9

ウディ、告解する

齢78、毎年1本ペースで作品を発表し続け、今なお新境地を開拓するウディ・アレンがセレブリティと金満主義を大いにディスりながら、あまりに自虐的な告解をする老境の傑作だ。ヒロイン、ジャスミンは証券詐欺を働いた夫の逮捕をきっかけに単身、妹のジ...

プリズナーズのポスター
プリズナーズ
投稿: 2014年06月10日
8

囚われ人たち

無名の脚本家アーロン・グジコウスによる本作は近年、最も先の読めないミステリー映画の意欲作であり、腹の底から震えのくるラストシーンが出色だ。これにカナダの奇才ドゥニ・ヴィルヌーブがハリウッド初メガホンにしてイーストウッド級の演出力を添えた...

8月の家族たちのポスター
8月の家族たち
投稿: 2014年05月14日
5

そして秋風が吹く

家族の秘密が次々と暴かれていくトレイシー・レッツによるトニー賞戯曲は、おそらく本作の舞台となる8月のオーセージ郡のようなドロッとした湿気をまとった人間ドラマなのだろう。アル中の父とドラッグ中毒の母が抱える孤独の闇は深く、3人の娘達は40代...

オーバー・ザ・ブルースカイのポスター
オーバー・ザ・ブルースカイ
投稿: 2014年05月07日
7

それでも僕は歌い続ける

今年のアカデミー賞の1つのトレンドとも言えたのが「あなたを抱きしめる日まで」でも描かれた“信仰心という無垢”である。宗教とはアメリカという国を成す根幹でありその揺らぎは社会が混迷し、不安が立ちこめる度にテーマとして取り上げられ続けてきたが...

ローン・サバイバーのポスター
ローン・サバイバー
投稿: 2014年05月02日
4

超越的な善意

2005年にアフガニスタンで19名ものアメリカ兵が戦死した“レッドウィング作戦”を描く本作はありあまる海軍への敬意が注がれた事によってそこで起きた本質を見失っており、時代錯誤なプロパガンダ映画に成り下がっている。多くの人が命を落としたのは痛まし...

アナと雪の女王のポスター
アナと雪の女王
投稿: 2014年04月30日
4

ロマンスよりも家族愛

本家ディズニーに初のアカデミー長編アニメ賞をもたらし、ついには「ライオン・キング」の興行収入も突破して大ヒットを続けているディズニーアニメの新たな金字塔…なのだが、僕はここに近年のピクサーの低迷がディズニーを立て直すために人材交流し、結果...

あなたを抱きしめる日までのポスター
あなたを抱きしめる日まで
投稿: 2014年04月29日
9

無垢と信仰

こうして今年のアカデミー賞候補群を並べると1つの傾向が見えてくる。それは宗教が無垢なる者を搾取する欺瞞と、80年代レーガノミクスを根源とするアメリカの現在に至る病理だ。本作は敬虔なカトリックである主婦フィロミーナが50年前に生き別れた息子を...

モノクロームの一本道

これまで脚本、監督と二足のわらじで撮ってきたアレクサンダー・ペイン監督がボブ・ネルソンの脚本で初めて演出に専念した本作は、彼の映画監督としての資質がより簡潔に打ち出された一本だ。敬愛する小津映画を彷彿とさせる美しいモノクローム、ゆったり...

ホビット 竜に奪われた王国のポスター
ホビット 竜に奪われた王国
投稿: 2014年04月26日
7

スマウグ登場

急遽2部作から3部作へと割増された“ホビットシリーズ”第2弾。さすがなもので水増しの不安を物ともせず、3部作以外の語り口が見当たらない堂々たる3時間に仕上げている。ひたすら逃げ回った前作とは違い、タルを使った急流下りや、レゴラスを加えてのアク...

それでも夜は明けるのポスター
それでも夜は明ける
投稿: 2014年04月24日
10

許しを乞う事しかできない

この映画の重要性とはアメリカ史における負の遺産を“映画”というバイアスを通してごまかしてきたハリウッドに対し、容赦なく徹底した描写と客観性で挑み、結果アカデミー賞を獲得した事にある。ソロモン・ノーサップの苛酷な実体験に基づく手記にはどんな...

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田中 啓一

基本的にはレビューやめました。 雑感中心に書き込みます。ときどきガッツリ取り組みたくなるかもしれませんが、そんなときは、あーこいつコーフンしてんだなーくらいにご笑納ください。

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芳賀 健

週刊朝日で連載。総合映画情報サイト オスカーノユクエ管理人。Twitterでせっせと毎日最新映画ニュースを配信中。

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小口 心平

映画宣伝プロデューサーであり、毎週必ず劇場で新作を観る、いち映画ファン。