茅野 布美恵
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1385 フリーク
フリークポイント
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132 作品
レビュー本数
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351 作品
鑑賞した映画
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148 回
お気に入りされた数
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- 4 (11)
- 5 (38)
- 6 (57)
- 7 (117)
- 8 (97)
- 9 (23)
- 10 (5)
地方誌の編集者。映画は、ノンジャンルで鑑賞。基本的には、劇場で愉しむ主義です。その作品を観ないとわからないレビューになる傾向あり。情けない男が出てくる映画や、青春ものが好物。マイケルホリック(Michaelholic=マイケルホール心酔者)にして、パトリック(デンプシー)教徒。
邦題で引くべからず。
タイトルを見た瞬間、どうしてもノレなかった「死ぬまでにしたい10のこと」が脳裏をよぎった。 そんな「どうせ…」的な姿勢で観たのがよかったのか、思った以上に「大人の映画」だった。 余命わずかと宣告された17歳のテッサが、「いかに生きる」かをも...
「ウィ」でいることで失ってゆく「アイ」を取り戻す。
「桐島、部活やめるってよ」に触れないでレビューを書く努力をしてみたけど、無理だった。 本作は、「桐島~」よりも、タイトルもセリフもエピソードも、とてもストレートに描かれている。 これが、3年にも及ぶ取材を基にしたセミ・ドキュメンタリー・...
新作にして、「発掘良品」の佇まい。
半端ない血と銃撃、正気を逸した惨殺シーン。 だけど、どこまでもクールでカッチョイイ。 笑いがこらえきれない残酷シーンも、健在。 「タランティーノは、こうじゃなきゃ」との期待は裏切られない。 ただ、これまでの「オマージュをちりばめ抜いた...
女性が輝く理由は、醜くもキュートなり。
よくあるバチェラー・パーティものの女性版って、男性のそれを超えられない思ってた。 でも本作には、女性ならではのアレコレが根底に流れてて、なんだか否定できない仕上がりに。 邦題から、「あの子」のヒエラルキー下層っぷりがいじられまくるのか...
描いているのは「性(さが)」ではなく、人間。
これまでの若松作品よりも、ずいぶんと優しいまなざしで描かれた一作。 優しいけれど、伝わるものに弱さはない。 女で身を滅ぼす血を継いだ男たちと、その顛末を何代にもわたって見守り続けた産婆。 いく度となく映し出される港町の風景。 脈々と続...
もしも、ああなったら、ああでありたい。
ここ最近、突飛な設定とドラマとのバランスに違和感を感じる作品について、何度か思うことがあった。 本作もまた、「まるで映画のような実話」がベース。 でも、もしや、もしや…という私の懸念は、完全に払拭された。 フックとなっていた「実話の意外...
正気と未来のための「今」の映画。
砂漠で釣り? 意表をつく設定に、期待とともに薄っぺらい着地を懸念していたのが正直なところ。 一見、よくある恋愛を絡めた自分再生の話にも見える。 でも、そのライトに描いた向こうに、実は普遍のテーマが隠されているように思えた。 アラブの大...
原作を読まないとノレない映画は、やっぱりキビしいっす。(覚え書き)
残念ながら、結果的に予告編がピークだった。 はしょられるとキビしいところがはしょられて。 にもかかわらず、テンポはのらりくらり。 登場人物の設定をほぼセリフにねじ込んでいるうえに、それが実に説明的で、あまりに順番的で、前のめりに頭に入...
「撮りたい!」で勝負!
興行のリスクを冒せない映画業界では、原作ものの比率が右肩上がり。 そこを、あえてオリジナルで勝負をかけてくれた一作。 石橋ワールドを堪能したい人のみならず、「魅せる映画」に渇望している人は、出会っておいたほうがいい。 これまでの石橋作...
生きることは、消えない理由を探すこと。
人は、生きている限り「恥ずかしさ」と闘わなければならない。 恥ずかしさを感じるとき、大なり小なり「消えてしまいたい」と思う。 でもその都度、「消えてはいけない理由」「消えたくない理由」「消えてほしくないと思ってくれる人」を必死で探す。 ...
戦場は、そこにある。
「戦場」が生む影響。 戦場は人を変え、価値観を変え…。 間違いなく「特殊」な環境であり、本作でも戦地に赴任した若者たちの変化をリアルに映し出している。 ただ、私はこの映画を観て「戦場だけではない」と感じた。 「特殊な環境にいる自分たちは...
甘噛みならぬ、甘縛り感覚で楽しめました!
ライトに楽しめました。 全体的な作りは荒い感じでしたが、 「縛っても痛くない」とか 「縛った跡は、半日くらいで消える」といったリアルな知識や、登場人物のトラウマも含め、ストーリーに破綻がなく、安心して自縛シーンを楽しめます。 主演の平...
パーツパーツが、流れてこなかった。
なんとも、残尿感が残る作品だった。 それは、薄ら寒さとか、やりきれなさといった感情ではなく、消化不良に近い。 監督が「人間、そんなに簡単じゃない」と言っているラストを、「希望の光が見えた」と評しているレビューも多いのは、なぜ? 交通事...
全身でアルバート氏の幸せを願った2時間。
こんなに、ハラハラした映画は久しぶりかもしれない。 幼くして貧困と暴行にさらされ、14歳で女性を封印し男として生きることを決めたアルバート。 生き抜くことが彼の「幸せ」と定義づけられ、彼自身それを疑うことなく、純粋に真面目に日々を送る。 ...
ミステリーに引きずられない、美しきもの。
久々の利重剛監督は、記憶の奥に眠っていた「幼い頃に憧れていた美しさ」のようなものを呼び起こしてくれた。 橋本愛演じるピアニストを目指す少女の姿が、その数奇な運命とともに描かれる。 物語の中心となりうるピアノ演奏が、出し惜しみも無駄遣い...
もっとやることあったでしょ?
今回は、かなりバッサリいかせていただきます。 30年後からタイムマシンで送られてくる組織の人間を消しまくる。 ある時、30年後の自分が送り込まれ…。 おもしろいじゃないですか! 冒頭の、時間通り送られてきたターゲットを間髪入れず射殺するシー...