服部香穂里

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プロフィール
映画界の末端で、浮草のように漂うております……。
最新レビュー
セールスマンのポスター
セールスマン
投稿: 2017年05月26日
9

第三の女

 新作を渇望しつつも、イランの気鋭監督アスガー・ファルハディの作品と対峙するには、相当の覚悟が要る。登場人物たちが期せず陥ることになる後戻りできない袋小路へと、観客までもが、凄まじい吸引力で引きずり込まれるからである。  テヘランでの...

ダメ犬の雄叫び

 非情な殺人鬼から狡猾な詐欺師まで変幻自在にこなし、怪優としてますます磨きのかかるハ・ジョンウが、ごく平凡な”ええ奴”を好演するという意味でも新鮮な快作である。  前作『最後まで行く』(14)でも、とことんツキに見放された男の顛末を、ブラ...

メッセージのポスター
メッセージ
投稿: 2017年05月03日
9

“いま”を生きる

 未知なるものを恐れ、排除し、攻撃する。何かと物騒で、不穏な気配が漂う昨今、SFという設定を借りて、ヒトを人間たらしめている寛容の心を取り戻す意義を、静かに、かつ、力強く謳い上げる傑作だ。  ある日、地球各地に、卵型の飛行物体が出現する。...

ぼくと魔法の言葉たちのポスター
ぼくと魔法の言葉たち
投稿: 2017年04月22日
8

ハッピーエンドの先に

 驚異の実話の映画化が相次いでいる。その多くが、実在の人物への配慮もあってか、事実をなぞるのに終始し、それ以上の感慨を得られないのに対し、突然悲劇的な困難に直面するも、それを奇跡的に乗り越えたある家族の軌跡を、観客にも追体験できるような...

無限の住人のポスター
無限の住人
投稿: 2017年04月13日
7

笑って殺して

 そもそもが、ふざけた設定ではある。  主人公の万次は、亡き妹に生き写しの凛(杉咲花)の復讐をサポートする、死ねない用心棒……って、なんじゃ、そりゃ。敵か味方か容易には判別できぬ、腕におぼえのある剣客たちが、次々と彼らの前に現れるが、こ...

暗黒女子のポスター
暗黒女子
投稿: 2017年03月14日
7

黒い六人の女

 何かと世間を騒がせている清水富美加の、最初にして最後の主演作であり、ようやくめぐり合えた代表作という、皮肉な因縁にぐるぐる巻きにされた話題の1本である。  とあるお嬢様学校で、全校生徒の羨望の的だった女子高生が、謎の死を遂げる。彼女が...

レゴバットマン ザ・ムービーのポスター
レゴバットマン ザ・ムービー
投稿: 2017年03月04日
9

バディ・ジョーカー

 近年、やたらと深刻化、哲学的なテーマにまで踏み込み、ティム・バートンがメガホンをとっていた時期のおかしみのようなものが消え去りつつあった『バットマン』シリーズ。そんな中、超変化球とはいえ、バットマンにまつわる光と影を、遊び心やサービス...

一週間フレンズ。のポスター
一週間フレンズ。
投稿: 2017年01月21日
7

友だちのうた

記憶障害は、実にドラマティックである。 現実的には深刻極まりない問題だが、なかなかドラマが生まれにくい今のご時世、フィクションの世界のモチーフには、好都合。映画も同様で、コメディ芝居に長けた2人が、真摯に純愛を体現するギャップも好ましい...

この世界の片隅にのポスター
この世界の片隅に
投稿: 2016年11月26日
9

右手の想い出

 想い出は、美化される。  つらい過去にはフタをして、よかったことに脚色を加え、折にふれて取り出してみる。たとえ今、しんどい状況に置かれていても、そんな想い出を励みに、踏ん張れたりもする。  本作は、太平洋戦争の勃発、戦況の激化、そ...

ガール・オン・ザ・トレインのポスター
ガール・オン・ザ・トレイン
投稿: 2016年11月13日
7

レイチェルの離婚

 エミリー・ブラントは、いかなる役柄であれ、そつなくこなす実力派ではあるが、近作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)、『ボーダーライン』(15)などのように、男勝りのタフさの裏に、か弱い脆さを秘めた役柄を演じると、とりわけ異彩を放つ...

何者のポスター
何者
投稿: 2016年10月25日
8

ひとでなしの恋

 夏の暑さの反動か、ただの偶然なのかは分からないが、『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』、『永い言い訳』、『誰のせいでもない』、TVドラマ「夏目漱石の妻」など邦洋問わず、作家を題材に、すこぶる魅惑的な作品が続く。小説家なる人種=”ひと...

花芯のポスター
花芯
投稿: 2016年08月06日
8

女が階段を下る時

 映画にとって、“共感”ばかりを求めてみても、面白くない。  原作は、文壇デビュー間もない瀬戸内寂聴が晴美時代に発表し、物議を醸した同名小説。同性同士の、友情と愛情との狭間で絶え間なく揺れ動く関係性の変化を、丹念に掬いとった『blue』(03...

ふきげんな過去のポスター
ふきげんな過去
投稿: 2016年06月08日
8

女まよい道

 人生なんて、死ぬまでの、暇つぶしである。  もはや、誰が言いだしっぺなのかは定かではないけれど、とりあえず、この至言(暴言?)に乗っかってしまえば、”生”に何らかの意味や輝きを与えるものこそが、”死”に他ならないという、絶望的な仮説が成...

FAKEのポスター
FAKE
投稿: 2016年05月25日
8

愛と誠

 あの佐村河内守のゴーストライター騒動の、知られざる”その後”を追ったドキュメンタリー……などと安直にはまとめられない仕掛けを、鬼才・森達也が到る所に忍ばせた、創意と悪意、プラス、ちょびっとの善意に彩られた、ユニークな問題作である。  タ...

マクベスのポスター
マクベス
投稿: 2016年04月28日
8

神聖こまったちゃん

 どうしようもなく、マイケル・ファスベンダーの動向が気にかかる。自身を傷つけることでしか快楽を得られない脆さを秘めた男を力演した出世作『SHAME -シェイム―』(11)、ふなっしー×マトリョーシカ風の張りぼてで正統派二枚目マスクを覆い隠す『FRANK...

リップヴァンウィンクルの花嫁のポスター
リップヴァンウィンクルの花嫁
投稿: 2016年03月25日
8

ニッポン昆虫記

 岩井俊二の作品に登場する母親たちは、どこか歪んでいる。ややこしく入り混じった子どもへの愛憎が、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(93)では暴力的な、『花とアリス』(04)ではコミカルな形で噴出し、母と子を、容易には絶ち難い厄...

マジカル・ガールのポスター
マジカル・ガール
投稿: 2016年02月28日
9

アトムの子

 日本の幅広いカルチャーにも精通した、スペイン期待の新鋭による、恐るべき劇場デビュー作。  13歳まで生きられないであろうことを自覚しながら、日本製のアニメーション『魔法少女ユキコ』(『魔法のプリンセス ミンキーモモ』あたりがモチーフか?...

わたしを忘れないで

 明石家さんまの還暦祝いにも、軽い眩暈を覚えたが、あの『ちびまる子ちゃん』が、今年で放送25周年と知り、それって四半世紀やん……と、半泣き顔になりながら、独りごちてしまった。  そんなアニバーサル・イヤーに、久々の劇場版として制作された本...

ハッピーアワーのポスター
ハッピーアワー
投稿: 2015年11月28日
8

私たちが幸せだったこと

 ロカルノ国際映画祭で、日本人初となる最優秀女優賞に輝いた話題作。”裏切る”と書いて”人間”と読む、とは「下妻物語」(04)の桃子がのたまう金言であるが、演技未経験だった4人の女性たちは、”演じる=人生”であることを、飄々と体現してみせた。  ...

イニシエーション・ラブのポスター
イニシエーション・ラブ
投稿: 2015年05月17日
7

・・・待つわ?

 多くの人を虜にし、その人生をも狂わせたと思しき、TBS系の大ヒットドラマ「男女7人秋物語」(87)を、全篇にわたり重要なモチーフかつ伏線にしているにも関わらず、製作が日テレという、何だか大らかな成り立ちの本作。口にするのも少々こっぱずかしい...

レビューバランス
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アカデミー賞2017

フリークのレビュアーたち

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田中 啓一

基本的にはレビューやめました。 雑感中心に書き込みます。ときどきガッツリ取り組みたくなるかもしれませんが、そんなときは、あーこいつコーフンしてんだなーくらいにご笑納ください。

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川崎 タカオ

イラストレーターで食ってます。漫画も時々描きます。現在のオールタイム・ベスト・ムービーは『ザ・ミッション 非情の掟』です。邦画では黒沢清監督が好きなんですが新作が中々観られず寂しいですね。

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古泉 智浩

こんにちは、新潟在住のマンガ家の古泉智浩です。東京にもアパートを借りているんですが、テレビが無いに等しいので上京中は映画ばっかり見ています。新潟では映画館とWOWOWでよく見ます。