服部香穂里

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プロフィール
映画界の末端で、浮草のように漂うております……。
最新レビュー
猫は抱くもののポスター
猫は抱くもの
投稿: 2018年06月08日
8

そして猫になる

 独立心旺盛な猫は、自分がひとよりも劣っているなんて考えもしないだろう。本作に登場するロシアンブルーの“良男”も、男前に名付けてくれた沙織(沢尻エリカ)に溺愛され、我こそが彼女の恋人だと信じて疑わない。映画版を凌ぐ名作だったTV版「グーグー...

犬ヶ島のポスター
犬ヶ島
投稿: 2018年05月21日
9

わんこの涙

 東京篇も好調な「半分、青い。」(18)で、いい味出している秋風羽織先生を見ても分かるが、“犬好きに悪いひとはいない”わけでは決してない(彼も悪人とはいえないが)。本作の舞台となる、犬公方が権力を振るう江戸の昔を反転させたかのような近未来の...

それからのポスター
それから
投稿: 2018年05月11日
8

帰れないヨッパライ

 私見ではあるが、いい映画を観た後の一杯は、格別である。  ホン・サンス監督の作品では、常連の名バイプレイヤーとして、焼酎が重要な役割を担う。かの車寅次郎であれば、“さしずめ、インテリだな!?”とでも揶揄したであろう、表向きは紳士、中身...

夢の外へ

 大人に媚びない子どもは、無敵である。  フロリダのディズニー・ワールドのすぐ外側に位置する、ラベンダー色の見た目はメルヘンチックな安モーテルで暮らす、6歳の女の子ムーニーは、遊びの天才。友だちと連れ立っては、観光客から首尾よく小銭をせ...

うた唄いの恋

 つまらない作品がリメイクされることはないが、その逆は十分にあり得る。しかも、『ちはやふる』三部作のヒットメイカー小泉徳宏監督の長篇デビュー作であり、YUIの初々しい演技と歌声とともに今なお愛され続ける『タイヨウのうた』(06)ともなると、地...

彼女に何が起ったか

 川原泉の傑作短篇コミック「銀のロマンティック…わはは」(86)でも感動的に描かれた、“なんちゃって6点満点”時代のフィギュアスケートが好きだった。私情むき出しの審査員に対し、得点に反映されずとも、磨き上げた離れ業を豪快に披露する競技者の意地...

女は二度決断するのポスター
女は二度決断する
投稿: 2018年03月21日
8

愛の鎮魂歌

 トルコ系ドイツ人のファティ・アキン監督は、ドイツとトルコを行き交う3組の親子の、生死を介し交錯する運命を見届ける『そして、私たちは愛に帰る』(07)、虐殺を生き延び、消息不明の妻子との再会に命を懸けるアルメニア人の波乱の旅路を描く『消えた...

ハッピーエンドのポスター
ハッピーエンド
投稿: 2018年02月28日
8

ブルジョワジーの秘かな哀しみ

 ひとの愚かなエゴや悪意を、容赦なく露わにし、1作ごとに物議を醸してきたミヒャエル・ハネケ。そんな異才の5年ぶりの新作にして、この確信犯的シニカルなタイトルゆえ、どれほどえげつない修羅場を見せられるのかしらん……と相当の覚悟で臨んだものの、...

空海 KU-KAI 美しき王妃の謎のポスター
空海 KU-KAI 美しき王妃の謎
投稿: 2018年02月07日
8

猫の倍返し

 英語題”Legend of the Demon Cat”からも明らかなように、驚愕の(!)切ない秘密を抱えた黒猫の化身が引き起こす復讐劇を発端に、かの楊貴妃の死の真相が紐解かれていく。ぶっ飛んだ歴史的解釈に基づき、現実と幻想がダイナミックにクロスする、チェン・...

スリー・ビルボードのポスター
スリー・ビルボード
投稿: 2018年01月16日
9

生きてるものの記録

 ひとは、いつか必ず死ぬ。それだけは、誰にとっても確かな真実であるはずなのに、何故こんなにも、うまく生きられないのか。死にたいと願えば願うほど、死神は遠ざかり、幸せの絶頂で、予期せぬ病や厄災が降りかかる。  本作を彩る面々も、皆どこか...

ゴッホ 最期の手紙のポスター
ゴッホ 最期の手紙
投稿: 2017年10月30日
9

親愛なるきみへ

   どれだけ絵を観賞しても、実際の画家の視点に立つのは難しい。そんな不可能に挑むべく、ゴッホの遺した作品に、彼のタッチを習得した125名もの画家が息を吹き込んだ渾身作である。  ゴッホが謎の死を遂げて約1年。生前親しかった郵便配達人の父...

ブレードランナー 2049のポスター
ブレードランナー 2049
投稿: 2017年10月27日
9

We are the World

 先日亡くなったブライアン・オールディスの原作に惚れ込んだスタンリー・キューブリックの遺志を引き継ぎ、スティーヴン・スピルバーグが監督した『A.I.』(01)を観た当時、若かりし日のハーレイ・ジョエル・オスメントが愛らしく演じた人間化したロボ...

婚約者の友人のポスター
婚約者の友人
投稿: 2017年10月13日
8

愛しちゃったのよ

 日本に紹介された当初は、キワモノ的な才人扱いの印象だったが、受け入れ難い現実と格闘する熟年女性の胸中を奥底まで覗き込む『まぼろし』(01)で、名実ともに実力派監督へと躍り出たフランソワ・オゾン。客観から主観の世界へと、観る者を無意識のう...

アウトレイジ 最終章のポスター
アウトレイジ 最終章
投稿: 2017年09月29日
8

皆殺しの悪魔

 『その男、凶暴につき』(89)で鮮烈なデビューを飾った、北野武監督。”ほんまに、撮りたいもんを撮ってんのん?”と、首を傾げたくなる低迷期を乗り越え、新たな代表作として強烈な印象を放った人気シリーズの、第3作にして完結篇である。  登場人物...

月と雷のポスター
月と雷
投稿: 2017年09月13日
8

家族の予感

 一筋縄ではいかぬ女性の業をもあぶり出す『八日目の蝉』(11)『紙の月』(14)など映画化作品が相次ぐ角田光代と、『blue』(03)『海を感じる時』(14)など、女性の生理を真摯に見つめる秀作を世に送り出す安藤尋監督とのコラボレーションが実現した...

わたしたちのポスター
わたしたち
投稿: 2017年08月24日
8

いじめられっ子、世にはばたく

 鬼ごっこ、缶けり、花いちもんめ……子どもの遊びは、とかく底意地が悪い。劇中で象徴的に描かれるドッジボールも、狭いコート内で、生きるか死ぬかの”仁義なき戦い”が繰り広げられる。人生のえげつない前座を経て、大人の世界を垣間見る子どもたちは、社...

散歩する侵略者のポスター
散歩する侵略者
投稿: 2017年08月20日
9

トウキョウ流れ者

 ここではないどこかを思い描きつつ、あてどなくさすらう人びと。彼らの心の空洞を、得体のしれない何かが侵食していくが、その様は、風向きが変わるがごとく、はっきりと目には見えない。そんなベクトルの方向や強弱の微妙な差異が、ホラーからラブスト...

パパの詫び状

 密室劇×ゾンビもの。超悪趣味なジャンル映画の掛け合わせにより、これまでにないエンターテインメント大作が誕生した。  ”!!!”な邦題からは抜け落ちているが、舞台となるのは、ソウルからプサンに向かう高速鉄道。愛娘の誕生日に予期せぬ苦難に見...

パターソンのポスター
パターソン
投稿: 2017年08月01日
9

時間よ止まれ

 映画から”詩”が失われつつある今、還暦過ぎても飄々と我が道を行き、ありふれた人たちの営みのかけがえのない瞬間を、いとおしむように掬いとり続けるジム・ジャームッシュの存在は、頼もしい希望である。  そんな彼の最強の武器のカメラをペンに持...

恥の美学

 戦争は、心身にとって大切なものを狂わせ、破壊し、奪い去る。朝鮮が日本の支配下に置かれる中で幾篇もの詩をしたためるも、第二次大戦終戦を迎えられぬまま、27歳で夭折した尹東柱(ユン・ドンジュ)の短くも濃密な青春は、不穏な空気漂う現代において...

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サトウ ムツオ

ライター/エディター/ムービーバフ(映画狂)。責任編集のムック『007 Complete Guide ジェームズ・ボンドはお好き?』(マガジンハウス刊、1,500円)が11月30日発売。好きな監督は、クリント・イーストウッド(神)、マーティン・スコセッシ(神)。

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Azumi Miyaji

エンタメ度高めな映画が好きです。アガれるか否かで評価する傾向有り。ドニーさん映画に甘い。ドニーさんが好き。

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田中 啓一

基本的にはレビューやめました。 雑感中心に書き込みます。ときどきガッツリ取り組みたくなるかもしれませんが、そんなときは、あーこいつコーフンしてんだなーくらいにご笑納ください。