服部香穂里

[ 執筆業 ]
服部香穂里のプロフィール画像
425 フリーク
フリークポイント
66 作品
レビュー本数
66 作品
鑑賞した映画
41
お気に入りされた数
  • 7 (14)
  • 8 (33)
  • 9 (19)
プロフィール
映画界の末端で、浮草のように漂うております……。
最新レビュー
ボヘミアン・ラプソディのポスター
ボヘミアン・ラプソディ
投稿: 2018年10月31日
8

クイーンのすべて

 ブライアン・シンガー監督が、フレディ・マーキュリーを撮る。今なお数々のミュージシャンに多大な影響を与える亡きカリスマの光と影を、芸能界の闇へと分け入り、ねっとりと照射する作品かと思いきや、その想像は爽快に裏切られる。  当初主演を務...

ガンジスに還るのポスター
ガンジスに還る
投稿: 2018年10月08日
9

彼岸にて

 ひとは、生まれたそばから死に向かっているのに、その話題を避けたがる。死期を悟った父ダヤから、ヒンドゥー教の聖地バラナシで生涯を終えたいと聞かされた或る一家にも、動揺が走る。仕事一筋の息子は、社会人の責任と血縁者の使命感との狭間で葛藤し...

クレイジー・リッチ!のポスター
クレイジー・リッチ!
投稿: 2018年09月22日
8

“あなた”の人生の物語

 “あり得ないほどお金持ち”の彼氏と、母子家庭の庶民派ヒロインとの格差恋愛。そんなバブリーな恋物語に付いて行けるのか……と腰も引け気味だったが、いい意味で予想を裏切られる快作だ。  堅実な恋人ニックとの関係も順調なレイチェルは、とある結婚...

脱・ひとりぼっちの青春

 ひとは生まれながらに平等である……わけもない。それゆえ、ないものねだりの欲求が新しい何かを生み、理不尽なこの世界の壁をぶち壊す活力を育んでもきたのだろう。  アジア各国で、タイ映画史上最高興収を叩き出した本作のヒロイン・リンも、父が教...

運命は踊るのポスター
運命は踊る
投稿: 2018年09月06日
8

この道は・・・

 すがっては裏切られてきた神は信じないけれど、運命は心のどこかで信じている。不意に訪れたよいことも悪いことも、浮かれず嘆かず、受け止めきれるように。  突然飛び込む、息子の戦死の知らせ。情の濃い妻は卒倒するが、一家の長として虚勢も張っ...

君の膵臓をたべたいのポスター
君の膵臓をたべたい
投稿: 2018年08月09日
8

君が君であるために

 この作品が、このタイトルでなければ、これだけヒットしていただろうか。それほど衝撃的かつ印象的な、“君の膵臓をたべたい”との一文に秘められた並々ならぬ想いを、わずかな余命を全力で駆け抜けた女子高生と、思いがけず彼女の“晩年”に深く関わること...

マゾっ子トムくん

 トム・クルーズの“アクション俳優化”が止まらない。『レインマン』(88)、『マグノリア』(99)、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(08)など、振れ幅の大きな演技に魅了されてきた身としては複雑な気持ちではあるが、いわゆるマッチョとはか...

猫は抱くもののポスター
猫は抱くもの
投稿: 2018年06月08日
8

そして猫になる

 独立心旺盛な猫は、自分がひとよりも劣っているなんて考えもしないだろう。本作に登場するロシアンブルーの“良男”も、男前に名付けてくれた沙織(沢尻エリカ)に溺愛され、我こそが彼女の恋人だと信じて疑わない。映画版を凌ぐ名作だったTV版「グーグー...

犬ヶ島のポスター
犬ヶ島
投稿: 2018年05月21日
9

わんこの涙

 東京篇も好調な「半分、青い。」(18)で、いい味出している秋風羽織先生を見ても分かるが、“犬好きに悪いひとはいない”わけでは決してない(彼も悪人とはいえないが)。本作の舞台となる、犬公方が権力を振るう江戸の昔を反転させたかのような近未来の...

それからのポスター
それから
投稿: 2018年05月11日
8

帰れないヨッパライ

 私見ではあるが、いい映画を観た後の一杯は、格別である。  ホン・サンス監督の作品では、常連の名バイプレイヤーとして、焼酎が重要な役割を担う。かの車寅次郎であれば、“さしずめ、インテリだな!?”とでも揶揄したであろう、表向きは紳士、中身...

夢の外へ

 大人に媚びない子どもは、無敵である。  フロリダのディズニー・ワールドのすぐ外側に位置する、ラベンダー色の見た目はメルヘンチックな安モーテルで暮らす、6歳の女の子ムーニーは、遊びの天才。友だちと連れ立っては、観光客から首尾よく小銭をせ...

うた唄いの恋

 つまらない作品がリメイクされることはないが、その逆は十分にあり得る。しかも、『ちはやふる』三部作のヒットメイカー小泉徳宏監督の長篇デビュー作であり、YUIの初々しい演技と歌声とともに今なお愛され続ける『タイヨウのうた』(06)ともなると、地...

彼女に何が起ったか

 川原泉の傑作短篇コミック「銀のロマンティック…わはは」(86)でも感動的に描かれた、“なんちゃって6点満点”時代のフィギュアスケートが好きだった。私情むき出しの審査員に対し、得点に反映されずとも、磨き上げた離れ業を豪快に披露する競技者の意地...

女は二度決断するのポスター
女は二度決断する
投稿: 2018年03月21日
8

愛の鎮魂歌

 トルコ系ドイツ人のファティ・アキン監督は、ドイツとトルコを行き交う3組の親子の、生死を介し交錯する運命を見届ける『そして、私たちは愛に帰る』(07)、虐殺を生き延び、消息不明の妻子との再会に命を懸けるアルメニア人の波乱の旅路を描く『消えた...

ハッピーエンドのポスター
ハッピーエンド
投稿: 2018年02月28日
8

ブルジョワジーの秘かな哀しみ

 ひとの愚かなエゴや悪意を、容赦なく露わにし、1作ごとに物議を醸してきたミヒャエル・ハネケ。そんな異才の5年ぶりの新作にして、この確信犯的シニカルなタイトルゆえ、どれほどえげつない修羅場を見せられるのかしらん……と相当の覚悟で臨んだものの、...

空海 KU-KAI 美しき王妃の謎のポスター
空海 KU-KAI 美しき王妃の謎
投稿: 2018年02月07日
8

猫の倍返し

 英語題”Legend of the Demon Cat”からも明らかなように、驚愕の(!)切ない秘密を抱えた黒猫の化身が引き起こす復讐劇を発端に、かの楊貴妃の死の真相が紐解かれていく。ぶっ飛んだ歴史的解釈に基づき、現実と幻想がダイナミックにクロスする、チェン・...

スリー・ビルボードのポスター
スリー・ビルボード
投稿: 2018年01月16日
9

生きてるものの記録

 ひとは、いつか必ず死ぬ。それだけは、誰にとっても確かな真実であるはずなのに、何故こんなにも、うまく生きられないのか。死にたいと願えば願うほど、死神は遠ざかり、幸せの絶頂で、予期せぬ病や厄災が降りかかる。  本作を彩る面々も、皆どこか...

ゴッホ 最期の手紙のポスター
ゴッホ 最期の手紙
投稿: 2017年10月30日
9

親愛なるきみへ

   どれだけ絵を観賞しても、実際の画家の視点に立つのは難しい。そんな不可能に挑むべく、ゴッホの遺した作品に、彼のタッチを習得した125名もの画家が息を吹き込んだ渾身作である。  ゴッホが謎の死を遂げて約1年。生前親しかった郵便配達人の父...

ブレードランナー 2049のポスター
ブレードランナー 2049
投稿: 2017年10月27日
9

We are the World

 先日亡くなったブライアン・オールディスの原作に惚れ込んだスタンリー・キューブリックの遺志を引き継ぎ、スティーヴン・スピルバーグが監督した『A.I.』(01)を観た当時、若かりし日のハーレイ・ジョエル・オスメントが愛らしく演じた人間化したロボ...

婚約者の友人のポスター
婚約者の友人
投稿: 2017年10月13日
8

愛しちゃったのよ

 日本に紹介された当初は、キワモノ的な才人扱いの印象だったが、受け入れ難い現実と格闘する熟年女性の胸中を奥底まで覗き込む『まぼろし』(01)で、名実ともに実力派監督へと躍り出たフランソワ・オゾン。客観から主観の世界へと、観る者を無意識のう...

レビューバランス
  • 1 (0)
  • 2 (0)
  • 3 (0)
  • 4 (0)
  • 5 (0)
  • 6 (0)
  • 7 (14)
  • 8 (33)
  • 9 (19)
  • 10 (0)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10

フリークのレビュアーたち

茅野 布美恵のプロフィール画像

茅野 布美恵

地方誌の編集者。映画は、ノンジャンルで鑑賞。基本的には、劇場で愉しむ主義です。その作品を観ないとわからないレビューになる傾向あり。情けない男が出てくる映画や、青春ものが好物。マイケルホリック(Michaelholic=マイケルホール心酔者)にして、パトリック(デンプシー)教徒。

岸岡 卓志のプロフィール画像

岸岡 卓志

孤高のイケメンチェイサー。映画に関する文章を書かせていただく等、地方都市から「映画」の素晴らしさを発信すべくがんばっています。

完山 京洪のプロフィール画像

完山 京洪

監督/脚本/俳優/製作。Vesuvius LLC. Japan 代表。 監督作「シーソー seesaw」「救命士」「Make My Day」