映画『コードネーム U.N.C.L.E.』レビュー

気取ってどうする

99年の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で鮮烈なデビューを飾った監督ガイ・リッチー、製作マシュー・ボーンが2015年にそれぞれオールドスタイルなスパイ映画を発表した偶然は哀しいかな、大きく開いてしまった両者の実力の差を示してしまった。無名の新人を主役にバカで下品だが、007にオマージュを捧げ、とことん“英国的”であることにこだわったボーンの『キングスマン』の痛快さを前にすると、本作は小粋さを目指してただ小さくまとまったように感じられてしまう。ハンサムでもデクノ坊な主演2人と決定的な見せ場の不足。そもそもバカで下品じゃないガイ・リッチー映画なんて何の意味がある?

いやいや、1つだけ褒められるとしたら女優をキレイに撮っている事だ。この年、オスカーまで受賞したアリシア・ヴィキャンデルが60年代ファッションに身を包み、登場シーン毎に衣装を変える七変化はめっちゃカワイイ!旬の女優の輝きをしっかりカメラに収めた功績は大きい。

旬と言えばやはりこの年3作品に出演したエリザベス・デビッキも身長190cmを60年代ファッションで包み、悪役として存在感を放っている。ボーン映画の代表的なヒロインが『キック・アス』のクロエちゃんという事を考えると、オトナの女をしっかり魅力的に撮れる所はガイ・リッチーの方が上かもね!

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コードネーム U.N.C.L.E.のポスター
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長内那由多のプロフィール画像

長内那由多

タマネギ畑が広がる北海道のド田舎で多感な思春期を過ごす。中学2年生で「恋人までのディスタンス」のジュリー・デルピーに恋をする⇒メインの更新は本館ブログへ移行しました。こちらでは劇場公開作についてたまにアップします。

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