映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』レビュー

Into The West

日本やアメリカといったいわゆる“アニメ大国”以外から現れた作品の独特な映像言語には目を見張るものがある。今年のアカデミー長編アニメ賞候補となったブラジル産「父を探せば」しかり、そして2014年に同賞にノミネートされた本作「ソング・オブ・ザ・シー」もまた然りだ。アイルランドで作られたこの映画は海の精霊、魔女、神話の神々といった土着の伝説、伝承をモチーフに現代を生きる幼い兄妹の冒険が描かれる。

人間の男と結ばれた海の妖精“シルキー”が生まれた子供を置いて海へ還ってしまうという導入はどこか日本の昔話のような感触があり、トム・ムーア監督も宮崎駿ら日本アニメの影響下にある事を隠そうとしていない。

絵だけでは語り切れないやや説明的な筋運びには難があるが、観客を神秘的な映画世界へと誘う美しいテーマ曲、神話の住人たちを西方浄土へと導く子供たちの今を生きる力が感動的だ。

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ソング・オブ・ザ・シー 海のうたのポスター
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長内那由多のプロフィール画像

長内那由多

タマネギ畑が広がる北海道のド田舎で多感な思春期を過ごす。中学2年生で「恋人までのディスタンス」のジュリー・デルピーに恋をする⇒メインの更新は本館ブログへ移行しました。こちらでは劇場公開作についてたまにアップします。

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