映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』レビュー

無機質なCG映像から独立すべし!

 前作から実に20年ぶりの続編。劇中でも同じだけの時間が経過し2016年を舞台にしているが、現実とは大きく異なる風景だ。と言うのも人類は前作で撃退したエイリアンのテクノロジーを獲得して飛躍的に科学技術や文明を発展させており、月面基地を作り上げ地球の衛星軌道上にはさらなる侵略に備えて撃退装置を完備、そして歩兵に至るまでレーザー銃で武装しているという設定なのだ。21XX年の物語だと言われても驚きはしない。ビジュアルは完全に「スター・トレック」さながらの近未来SFである。

 ここまでルックスや世界観が激変してしまうと、オフィシャルな続編というよりはファンによる二次創作を観ているかのような違和感がある。ミニチュアを爆破して破壊シーンを作り上げていた前作はもう旧石器時代の印象すらあり、この20年ですっかり映画技術も変貌してしまったのだなと実感する。

 この際脚本のご都合主義だとか頭の悪すぎる宇宙人には目を瞑ろう。ただそれでも、あまりにゲーム的過ぎる戦闘は受け入れ難い。敵も味方もレーザービームの応酬。戦い方にバリエーションはなく、ひたすらビームの連打で正面突破を図る。役者は座席に座ったままで、後は3Dを意識したFPS視点からのCG映像が連発される。恐ろしいほどに無機質で血の気を感じない画作りにはギョッとしてしまう。

 これは間違いなくCG技術がもたらした弊害だ。惨劇に立ち尽くした映画ファンよ、想像力(創造力)を奪い去る冷え切った映像にNOを突き付けよう。今日こそ我らの独立記念日だ!

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インデペンデンス・デイ リサージェンスのポスター
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奥 直人のプロフィール画像

奥 直人

映画暦15年。思いのままをレビューにぶつけていきます。

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