映画『ヒューゴの不思議な発明』レビュー

聖林よりパリへ愛をこめて

1930年代、第一次大戦の傷跡が残る30年代のパリ駅の
時計塔に住む少年ヒューゴは父親から託された機械人形が
描いた映画月世界旅行の一シーンから、
期せずして映画界からを姿を消していたジョルズメリエスとの
邂逅につながります。

とにかくスコセッシの“映画LOVE”が詰まりに詰まった映画でした。
サイレント時代の名作のフッテージもふんだんに盛り込まれていて、
ハロルドロイド、バスターキートン、チャップリン
ダグラスフェアバンクス、クララボウ、ルイスブルックス
作品ではそれこそ「列車の到着」から、「大列車強盗」、「イントレランス」
などなど、フィルムアーカイブのようなシーンが続きます。
ヒューゴが時計の針に捕まるシーンは丸々ロイドの「要心無用」のパロディです。

これがあると分かってたら、
ディパーテッドには賞を贈らなかっとことでしょうw

ジョルジュメリエスを演じるのはベンキングスレー。
この人「ガンジー」「シンドラー」から「スピーシーズ」まで
ちょっと作品を選ばなすぎるんですが、今回は流石に
腕を見せたなという感じですね。
少年ヒューゴの冒険のパートナーにはクロエグレースモルツ。
駅の公安員にサシャバロンコーエン。
そしてそして、生きた伝説クリストファーリーが
伝導師的な書店の店主に。

御年90歳のこの大ベテランは1922年イギリスの生まれで、
「ドラキュラ」「黄金銃」からサルマン、ドューク伯爵と
250本近い映画に出演してますが、意外にもスコセッシとは初絡み。
実際に舞台となった30年代のパリ駅を知っているということで、
まさしく歴史の生き証人といったところでしょうか?

スコセッシが随分と優しい映画を撮ったなぁという不思議な気分ですが

7
ヒューゴの不思議な発明のポスター
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0
村松 健太郎のプロフィール画像

村松 健太郎

興行を中心に約10年。生死の境を彷徨ってから緩やかに再始動。大手でも独立系でも原作モノでもTV発でも楽しめればそれでいい派。2012年以降劇場見たものはレビューをそれ以外は採点だけ。沖縄やTIFFやら日本アカデミーで民間参加枠で審査員やったりしています。

映画『ヒューゴの不思議な発明』に対する村松 健太郎さんのレビューにコメントする

こんな作品もレビューされてます

新聞記者のポスター

【この国の民主主義は形だけでいいんだ】

 おもしろい! どれくらいおもしろかったか? 横のおじ...

パティ・ケイク$のポスター

ニュージャージーのラッパー NR

 ニュージャージー版、 サイタマのラッパー? ニュージ...