映画『プロメテウス』レビュー

完成までの紆余曲折感が、作品に露呈?

企画が持ち上がって映画が完成するまでに「いろいろあって、こうなりました」という印象。
「エイリアン」の前日譚である意義が薄く、コピー押しされていた「種の起源」への追求もどこに着地したんだか…。
乗組員の感染経路にも疑問が残るし、それぞれのキャラクターの役回りが中途半端で、彼らが動いても物語が動かない機能不全に陥っている気がする。
そもそも、タイトルはこれでよかったんでしょうか?

制作過程で、「エイリアン縛り」がかえって邪魔になったんじゃなかろうか。
「本作の結びつきは控え目である」という監督のコメントが、エクスキューズに聞こえてしまう。
きっと、細かい設定は綿密につながっているのだとは思いますが、「ブレードランナー」のように、それを解き明かしてやるぜ!という気にさせてくれなかった。
映像の完成度が高いだけに、非常に残念。
手術マシンの発想と実演(?)は、かなり興奮した。

主演のノオミ・ラパスは、「ミレニアム」のリスベットの記憶が強烈過ぎて「こんなに存在感薄い女優だっけ?」と肩透かし。
シャーリーズ・セロンの使い方が、もったいなさ過ぎる!

リドリー・スコット監督、「やっぱ、エイリアンじゃない映画にしない?」と…言えなかったんでしょうかね。

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プロメテウスのポスター
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茅野 布美恵のプロフィール画像

茅野 布美恵Freak

地方誌の編集者。映画は、ノンジャンルで鑑賞。基本的には、劇場で愉しむ主義です。その作品を観ないとわからないレビューになる傾向あり。情けない男が出てくる映画や、青春ものが好物。マイケルホリック(Michaelholic=マイケルホール心酔者)にして、パトリック(デンプシー)教徒。

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