映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』レビュー

それでも、だめなんだ!

期待を持たせてくれた前篇への答え、私にはうれしいものだった。
「さまざまな環境やしがらみがあるから、いじめって難しいよね」の、その先を見せてくれた。

劇中で、いじめを行なってきた容疑者である生徒を、激しく尋問するシーンがある。
これが、容疑者の彼のみに向けられたものではないことが感じられた瞬間に、「その先」がはっきりと見えてくる。

「ひどい家庭環境で母親を守らなければばらない君の辛さは分かる。
それでも、いじめはだめなんだ!」

「理不尽にいじめられた悔しさは分かる。一歩先に、間違いに気づいた友を失った恐怖も分かる。
それでも、偽証はだめなんだ!」。

2つのエールが聞こえる。

裁判を進める中学生たちが、妙に大人びていることに違和感は禁じえないけれど、
「じゃぁ、中学生だった自分から、今、どれだけ変わっているか」を考えたとき、
これは、大人の映画なんだと感じるのだ。

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ソロモンの偽証 後篇・裁判のポスター
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茅野 布美恵のプロフィール画像

茅野 布美恵Freak

地方誌の編集者。映画は、ノンジャンルで鑑賞。基本的には、劇場で愉しむ主義です。その作品を観ないとわからないレビューになる傾向あり。情けない男が出てくる映画や、青春ものが好物。マイケルホリック(Michaelholic=マイケルホール心酔者)にして、パトリック(デンプシー)教徒。

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