映画『イコライザー』レビュー

義をみてせざるは勇なきなりのダイアローグ

父「いやはや面白かったね、皆殺しの美学と言うところかな」
子「『老人と海』のサンチャゴを自分の鏡にしているのも渋いな」
父「昔観た『昭和残侠伝』を思い出すんだけどね」
子「なるほど義を通すってところは似てるかも」
父「いや似ているとは思わないんだよね、健さんは相噛み合う関係の中に他所から来て放り込まれるんだけど忠義や礼節を尽くしに尽くし、我慢に我慢を重ねてそれでも道理を通さぬ悪党はやむなく『死んでもらいます』ってなるわけ」
子「そこが痛快なんだけどね」
父「イコライザーは挨拶も話し合いも早々に悪党の行為自体を制裁の判断材料にしてるだろ」
子「少なくとも我慢している節はないね 笑」
父「最後通牒を受け取らない方が悪いと」
子「でも養父をも殺すようなガイキチは治癒不可能で理性的でないって設定だから処分しても自業自得に映ってるね」
父「だけど忠告に従い改心する者の命は取らない」
子「急に寛大だな 笑」
父「さらに寛大なことにアジア人には金銭を振舞っちゃう」
子「人の金だけどね 笑」
父「でね、次は敵の物流を封鎖し追い込まれて反撃してきたところを一網打尽で根絶やしですわ」
子「仕向けるわけね」
父「執拗に外国まで行きズカズカ土足で這入りこんで「蛇の頭」を獲ると称してその他多勢も皆殺しとなるわけ、我らが健さんならばだよ、大群に突入するならば特攻精神を胸に肉を切らせて骨を断つけれどね、イコライザーは無傷のまま正義を謳歌しちゃう」
子「あのさ『助けでなく許しを求めにきた』ってあったけど誰の許しなの?意味不明だな」
父「正義の旗のもとに外国であろうと土足で這入りこんで皆殺しにするってな犯罪をやらかそうってんだから宗教的な意味での許しが必要なんでしょうな」
子「許しを得てお墨付きさえもらえたら「徹底的に」やっちまってもいいんだね」
父「そうだ、それこそが彼らアメリカの皆殺しの美学だな」

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イコライザーのポスター
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弐個 四のプロフィール画像

弐個 四

本棚に並べたDVD画像をSNSで自慢げにさらすような大人にはなりたくない。

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