映画『42 世界を変えた男』レビュー

勇気の出し惜しみ

黒人初のメジャーリーガージャッキーロビンソンの
当時はまだブルックリンが本拠地だったドジャースに入団。
その際の差別と戦いながらも実力で周囲を納得させたことから
彼の背番号42は全球団の永久欠番で、尚且つ、
彼のメジャーデビュー日4月15日出場全選手が
42の背番号をつけてプレーするというアメリカの偉人。

前々から話が出ていいた企画ですが、
結果として、新鋭のチャドウィックボーズマンがジャッキーに。
そして、ドジャースのGMにおそらく初めて、“老人”を
演じるハリソンフォード。

ベースボールという映画になじみやすい題材な上に、
アメリカにとってもほぼほぼすべての層が納得して語れる
“深イイ話”故にアメリカの胸を張っている姿が目に浮かびます。

が、これはやってはいけない。

ここという場面で大音量のテーマ曲が重なる。

深イイ話はのは言わずもがなにもかかわらず、
どこで、自信をなくしたのかわかりませんが、
これでは本当に寓話になってしまいます。

公民権運動のあたりを盛り込めていないのも
勇気の出し惜しみ感があります。

アメリカンを体現するハリソンに
面白い役どころをふってみたりして
やろうとすれば、オスカーレースに絡みそうな題材を
結果として、どっちつかずの映画になってしまいました。

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42 世界を変えた男のポスター
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村松 健太郎のプロフィール画像

村松 健太郎

興行を中心に約10年。生死の境を彷徨ってから緩やかに再始動。大手でも独立系でも原作モノでもTV発でも楽しめればそれでいい派。2012年以降劇場見たものはレビューをそれ以外は採点だけ。沖縄やTIFFやら日本アカデミーで民間参加枠で審査員やったりしています。

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