映画『ロボット』レビュー

数字に強いインド人、世界二番目に人口が多い国インドならでは。

トンデモ映画としての期待度が高過ぎたので、このまっとうなエンタメ展開には正直肩すかしを食った(←自分のせい)けど、前評判通り、歌あり踊りありロマンスあり超絶アクションありの楽しい娯楽映画だった。
粗筋もごくまっとう。ロボットを真面目に軍事目的で研究しているところが、軍部の強い国ならではだけど、ロボットを披露した時の聴衆からの質問が「一番大きな素数は?」とか「ベルンシュタイン定数とは」とか数学の質問するあたりが、とってもインド。日本だったら全然違う質問するよね(笑)。
歌もグランドビート系の音楽からヒップホップ、インド歌謡までバラエティ豊か。人口の多い中国とインドにだけ出来る人海戦術エキストラで豪華衣裳で踊りまくる様はなかなか壮観。
にしても、感情を持ったロボットが恋する相手、アイシュワリヤー・ラーイのなんとチャーミングでセクシーなことか! 女の私ですらその魅力にクラクラするのだから、初心な男はイチコロ(←死語)間違いなし。ちょっとアンジェリーナ・ジョリーに似ている?
そして後半、チッティが暴走する辺りから、容赦なく軍隊の兵士が大量に殺されていくのだけど、軍も関係者もあまり気にしている様子がない。きっと人口が多過ぎるから、いくらでも替えが居る、的な感覚なんだろうなあ、と想像したり。裸の女性が羞恥のあまり死を選んだり、とインド人の精神性の違いもあちこち散見されて興味深かった。
関係ないけど、タミル語ってイントネーションがちょっと広東語に似ているかも。ぼんやり聞いていたら香港映画かと一瞬錯覚しそうになった(笑)。

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ロボットのポスター
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大串 京子

シアトルに本社があるゲッティイメージズという映画や映像や広告などの素材を提供する会社で何でも屋的な仕事をしています。

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