映画『ウォレスとグルミット<ペンギンに気をつけろ>』レビュー

ウォレスとグルミットシリーズの一番のお気に入り作

数々の魅力がつまった宝箱のような作品なわけですが。

なんといっても悪役のペンギン。まん丸の、見方によってはつぶらな瞳なのに、無表情なままグルミットを追い出し、博士を操り、平然とワルをこなす。一度だけ見せる汗もいい。ヘタな俳優より、ずっと悪役が板についている。これはもう、映画史に残る稀代の悪役といってもよいのではないだろうか?

また、次々と繰り出される小道具も素晴らしくて。NASA仕様の散歩ロボットなんていかにも英語圏の人が使いそうなネタなのに、その使い方がすごく巧い。メジャーとか、おもちゃの機関車とレールとスイッチとか、分かりやす過ぎる演出なのに何度もニヤニヤしてしちゃう。グルミットが必死にレールをひいていく姿なんてかわい過ぎて…。反則だと思います。

30分という短い時間に面白さがこれでもかと凝縮されていて、もう感服しきりでございます。

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ウォレスとグルミット<ペンギンに気をつけろ>のポスター
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橋向 昭一のプロフィール画像

橋向 昭一

馬と自転車が好きです。

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