映画『砂漠でサーモン・フィッシング』レビュー

愛すべき、そして実に軽妙なイギリス映画

久々に私のツボをつくイギリス映画を鑑賞。風刺の利かせ方なんて、愛すべきイギリス映画そのもの。これだけでもこの作品を観て満足しちゃえるくらいなんだけど、更に出色だったのはキャスティングの妙ではないだろうか。特に強烈だったのがエミリー・ブラントとクリスティン・スコット・トーマスの二人。

エミリー・ブラントって過去作でも印象に残る女優さんだったんだけど、それはどちらかというと個性派としてのもので、今回みたいに正統派ヒロインとして、こんなに色っぽい(?)演技のできる女優さんだとは思ってなかった。もともと好きな女優さんではあったけど、今作でますますファンになりました。

そして、クリスティン・スコット・トーマス。正直、最初の登場シーンをみて、「こ、こんなにおばちゃんになっちまったのか…」というショックを受けたりもしたけど、その後首相の広報役を嬉々として演じてる姿をみて、実にはまり役だなぁと思いました。パンフレットによると、元々原作小説では男性キャラだったところをハルストレム監督が彼女を推薦したとのことでしたが、これはGJ!だったのではないでしょうか。

「砂漠の真ん中で鮭を釣れるようにする」という奇抜なストーリーは、さすがに現実味のないファンタジーではあるけど、ところどころ思わずハッとするセリフだったり、軽妙な演出だったり、美しいロケ風景だったり、もろもろひっくるめて私はこういう映画が大好きだったりする。そして、原作小説も読んでみたくなりました。

もっとお客が入ってもいい映画だと思うんだけどなー…。

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砂漠でサーモン・フィッシングのポスター
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橋向 昭一のプロフィール画像

橋向 昭一

馬と自転車が好きです。

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