映画『007 スカイフォール』レビュー

ボンドを通して英国の本気を見た!

空前の英国イヤーだった2012年。エリザベス2世の女王在位60周年にはじまり、ロンドンオリンピック、そして007シリーズは今年で50周年。そう考えると今年のイギリスは1年を通してお祭り状態。英国はそんなアニバーサリーな1年の締めをジェームズ・ボンドに託した、それだけに相当気合いが入った作品だったといえる。

誰もがあっ!と驚くロケーション、かなり見応えのあるチェイスシーン、そして予想だにしていないまさかの展開あり、と詰めに詰めこんだ2時間半。あまりに詰め込みすぎてちょっとお腹いっぱいな部分はあるけれど、アニバーサリーなんだから許容範囲、これぐらいで丁度良しとしたい。

現代は私たちの生活環境も急激に変化し、スマホもあればネットでいつでもどこでも情報とつながることができる。そんな時代の007を描くのは容易ではない。Qが用意するスパイアイテムにこれ以上どんな機能を盛り込めるのだろうか。今まで以上の超ハイテク装置をボンドが扱っている姿なんか想像できない。ボンドが扱えるのはあくまでもシンプルな装置のみ、それを巧みに使って戦うだけだ。2作前のカジノロワイヤルではQが用意したハイテク救命装置を使いこなしきれず一度死にかけたのを忘れたか!だから今回、Qがボンドに与えたアイテムは最少にして最適なものだったと思う。Qはボンドのことを誰よりもわかっているのだ。

残念なのはボンドガール。セクシーさを感じるシーンはほとんど無し、軟派なボンドはどこへやら。いまだにヴェスパーを引きずっている?そんな雰囲気を今作でも感じてしまうのは自分だけだろうか?いずれせによ今作は今までどおりとはいかない展開ばかりが起きまくる。ひとつの区切りを強く感じさせる作品なのは間違いない。007シリーズは今後もまだまだ続くだろうが、次回作以降をより楽しむ上でも今作は絶対に見逃せない、いや見逃してはならない作品だと思います。

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007 スカイフォールのポスター
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Koshun Az

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