映画『ロック・オブ・エイジズ』レビュー

これぞ王道80年代ロックミュージカル。

ブロードウェイでヒットしたミュージカルの映画化とのことで、冒頭から主人公や周囲の人たちが80年代のヒット曲に乗って歌い踊る、マンマ・ミーアのような楽しさ満載の映画。80年代は青春ド真ん中の時代だったので、出て来る曲どれもこれもが懐かしく、しかも全部歌えてしまうという。ファッションのあのハズレっぷりも忠実に再現し、ヒット曲の歌詞の使い方や、二つの曲のマッシュアップセンスも抜群。脚本もまとまっていて、すごく良く出来たロックミュージカルだと思う。特に、クライマックスで使われるジャーニーの「ドント・ストップ・ビリーヴィング」は、ただでさえ大好きな曲なのに、主人公達が自分が信じる道を歩こう、と決めた場面で使われたので、思わず涙がぶわっと出た。
特筆すべきはトム・クルーズの破滅寸前のロックスターぶり。この人、ちゃんと与えられた役柄に成り切ることが出来る有能な役者なんだなあ、と改めて感心した。主役の二人はあまり知らなかったのだけど、音楽の方がどちらかというと本業らしく、歌がかなり良かった。メアリ・J・ブライジはさすがの貫禄。ところでポールダンサー達がかなりアクロバティックで、その身体能力に目を奪われたのだけど、シルクドソレイユのダンサーが踊ってたりしたのかな。とにかく凄かった。
カメオで、ヌーノ・ベッテンコートやらセバスチャン・バックやらもちらっと映っていたのも個人的にはキャアーーーーッッ! とテンションが上がった(笑)。あと、出て来たタワーレコードの店内が、今は無きサンセット大通りのタワーレコードの雰囲気そのもので、えらく懐かしかった。ちゃんとロック好きが愛情こめて作っているのが分る。
本当に楽しかったので、これの日本バージョンもジャパメタか90年代J-ROCKで作ったら楽しいんじゃないかなあ、と妄想もしてみたり。誰か映画会社の方、作りませんか?

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ロック・オブ・エイジズのポスター
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大串 京子のプロフィール画像

大串 京子

シアトルに本社があるゲッティイメージズという映画や映像や広告などの素材を提供する会社で何でも屋的な仕事をしています。

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