映画『海を駆ける』レビュー

浸透圧のバランスがうまい

カメラのファインダー越しに、ファンクションの文字も入れる、
窓越し、ミラー越し、車のバンパーに座ってたり、荷台に立ったり。
誰もが近い経験の記憶を持っている。

ゆえに、魚が動く不思議も、川辺に立っている人がいたと考える人、
いないと考える人。
それぞれが腑に落ちてくる。

スクリーンの表面を境界にして、スクリーンの奥側と観客席を巧妙に浸透圧を等しくする。
いつもの仕掛け。

ILove you =月が綺麗、
浸透圧が等しくなったら、
箸が転んでもおもしろいし、
日本の軍歌を他の国の人が唄うと心臓に浸透してくる。

ラウの手のひらに登場人物も観客も魂も生命も等しく浸透させられる。

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海を駆けるのポスター
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小川 勝広のプロフィール画像

小川 勝広

『ブタがいた教室』企画・プロデューサー
『乱暴と待機』プロデューサー
京都造形芸術大学・非常勤講師
東北芸術工科大学・特別講師

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