映画『きみの鳥はうたえる』レビュー

カメラは止まらない!

じっくりとゆっくりとカメラが登場人物(登場人物だけではない)を捉え続ける。観客の気持ちが登場人物の気持ちと繋がるまでカメラは止まらない!

登場人物が何を考えているのか何をしようとしているのかを観る人、自分自身を顧みる人、背景を探る人、失ったものを思い出す人、空間を嗜む人、個々の観客とスクリーンとの間は赤い糸でいっぱいになっていく。
そんな風に映画を観る人にとっては、理想的な時間と空間だ。(ストーリーテリングは俺についてこい!的な映画を好む観客にとっては苦痛の時間かも?)

登場人物はもちろん1人では無い、3人の廻りには部屋がありアパートがあり、店があり、コンビニがあり、雨が降り、町がある・・・そこに人が生きている、そして観客がいる。
それだけでドラマが成立し、とってつけたストーリーなんて不要だ。
きみの鳥はうたえる。
雨もうたえる、町もうたえる、空もうたえる、、、、

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きみの鳥はうたえるのポスター
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小川 勝広のプロフィール画像

小川 勝広

『ブタがいた教室』企画・プロデューサー
『乱暴と待機』プロデューサー
京都造形芸術大学・非常勤講師
東北芸術工科大学・特別講師

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