映画『恋は雨上がりのように』レビュー

小松菜奈!

女子高生が45歳の中年男性に恋をする、というプロットにうっかりポリコレ棒を握ってしまったのか、どうにも色眼鏡で見てしまった。恋に理由はなくても表現作品は恋におちる瞬間を描写できなくてはならないだろう。ヒロイン・小松菜奈は映画の冒頭からほとんど理由もなく(そう見える)45歳・大泉洋にその思いの丈をぶつけ続ける。大泉は理性的に接しようとするが、デートに行ったり家に上げたりと脇が甘く、最後の場面は間違いなく東京から江の島辺りまで遠出している。いいのか。まぁ、いいや。

とはいえ、小松菜奈のアイドル映画としては絶対的に正しい作品だ。小手先ばかりのフェティッシュな演出なぞ軽く凌駕してしまう彼女の存在感はどこか妖しさすら秘めており、その美しさはスクリーンに良く映える。彼女に「好きです!」とか言われたらこんな穏便な展開の映画にならないよ!
おそらく小松菜奈自身の志向も高いだろうし、これまでにも十分にキャリアを積んでいるのだから、そろそろアイドル映画からは解放されていい頃合いだろう。そういう意味では貴重な1本だ。

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恋は雨上がりのようにのポスター
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長内那由多のプロフィール画像

長内那由多

タマネギ畑が広がる北海道のド田舎で多感な思春期を過ごす。中学2年生で「恋人までのディスタンス」のジュリー・デルピーに恋をする⇒メインの更新は本館ブログへ移行しました。こちらでは劇場公開作についてたまにアップします。

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