映画『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』レビュー

一見さんもどうぞ

未だ『スター・ウォーズ』『マッドマックス』という40年前のコンテンツで食べている映画界だ。1995年製作『ジュマンジ』のリブートなんてまだ日が浅い企画だろう。ハリウッドが人気フランチャイズを延々と続けている事は今更言うまでもないが、ブランドを維持するための企画開発は年々、手が込んできたように感じられる。謎のゲーム“ジュマンジ”に吸い込まれてしまう基本コンセプトはそのままに、本作ではジョン・ヒューズ風の青春ドラマとしてアレンジがされ、20年前の第1作を知らない一見さんでも入り易い。

それぞれの理由で居残りを命じられた4人の学生たち。課せられた地下室の掃除でTVゲームに姿を変えたジュマンジを発見、ゲームの世界に吸い込まれてしまう。ゲームの世界で彼らは“アバター”というゲームキャラに変身してしまうのだが、これをドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、カレン・ギランら芸達者が演じているのが本作の成功要因だ。あのロック様が中身は童貞、オタクの高校生に扮し、ブラックにいたっては自撮り大好きな女子高生ギャルである。そのギャップが猛烈に可笑しく、次第に本当に心根が高校生に見えてくるのだから凄い。4人は自分と正反対のキャラクター性を持つアバターになった事で自身に足りないモノに気付き、ゲーム攻略のため協力し、やがて友情を深めていくのである。

監督はローレンス・カスダンの実息ジェイク・カスダン。ところどころ手際の拙さやセンスの悪いギャグはあるが、キャラクターと役者本位の演出で痛快エンターテイメントに仕上げ、大ヒットを記録した。

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ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングルのポスター
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長内那由多のプロフィール画像

長内那由多

タマネギ畑が広がる北海道のド田舎で多感な思春期を過ごす。中学2年生で「恋人までのディスタンス」のジュリー・デルピーに恋をする⇒メインの更新は本館ブログへ移行しました。こちらでは劇場公開作についてたまにアップします。

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