映画『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』レビュー

冒険なき活劇

前作『フォースの覚醒』で解き明かされなかった謎はいっぱいある。
レイは一体何者なのか? カイロ・レンとの関係は? フィンは? ルーク・スカイウォーカーはどう絡んでくるのか? ファースト・オーダーとは?

その謎を解き明かすことは本作の重要な役割だったかもしれないが、それ以前に、冒険活劇としての描き足りなさの方が気になって仕方がなかった。

たとえば、本作で登場する舞台は、宇宙空間でのバトル、カジノの惑星、古い基地が残された塩の惑星、ルークのいる島、たったそれだけ。足りない!ひとつひとつのシーンを見ても、空想的な要素が圧倒的に足りない!つまり、舞台設定が非常につまらないのだ。予算が少ないはずはないのだから、単に作り手の想像力が甘いと言わざるをえない。また、想像力の甘さを如実に表していた部分が他にもある。ちょいちょい挟み込まれるどうでもいいクリーチャーたちのおふざけ。雰囲気を和らげてくれるはずのこういうおまけシーンがあまりにも多く、物語の流れを遮るかのごとく頻繁に登場する。これは無駄だ。注目キャラのポーグにいたっては「ほら、かわいいでしょ」感があまりに露骨すぎて、絶対にこいつのグッズだけは買うまいと心に決めた。まるで、中国マネーで制作されたハリウッド大作に、なんのセリフもなく主要キャラの隣にただ突っ立ってるだけの中国人女優ぐらい、邪魔(いらない)。

また、時代のせいなのか、全体的に白黒をつけない結論が見え隠れする。必要なのはヒーローではないとも言う。それはわからんでもないんだけど、でも、そういうことを語る役割をスター・ウォーズが担う必要はない。百歩譲ってヒーローがいなくていいとしても、憧れをもてる要素(キャラクター、乗り物、舞台)がスター・ウォーズには必要だ。時代を写すのではなく、時代の先を描いてほしい、という願いをこめて、次作には大冒険を期待したい。

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スター・ウォーズ 最後のジェダイのポスター
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Koshun Azのプロフィール画像

Koshun Az

映画サイトを作ってます。他にもWebサイト、iPhoneアプリ制作などなど。

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