映画『オクジャ okja』レビュー

あなたの一番大切はどこにある

グエムルの時と同じような期待を予告編からも感じていた。
ゴジラやキングコングのような超巨大怪獣が登場するわけではなく
遺伝子組み換えで作り出されたちょっと大きめな豚がいるだけなのに。
日常にちょっとした違和感を持ち込むのがうまいポン・ジュノ監督。
カメラの焦点が合っていない場所に人の目を向けるのが本当にうまい。

巨大豚と共に成長した少女、
しかしそのきっかけを作ったのは巨大豚を作りだした企業ミランダ社。
10年間の飼育という名目で預けられた巨大豚は少女の元から引き離される。
連れ戻そうとする少女に、動物愛護団体も絡んできて
物語の後半はハードな現実を目の当たりにする。(R-15指定)

巨大豚はでかくて環境にも優しくおとなしい性格、それでいて美味い。。。
最後の「美味い」を聞いた瞬間おもわずハッとした。
家族同然のように育ててきたはずが一点して食用扱いにされてしまう。
飼ってきた方はたまったもんじゃないが、
一般消費者はそんなことを知ることもなくばくばく豚肉を食らう。
これはファンタジーではなく日常で起きているお話。
果たして食の裏側を知ることは必要なのか、
なんとも言いようがない、、、(だって知ると食べられなくなるし)
だが、映画の最後のシーンでいろいろ考えさせられた。
動物に対してというよりは人間に対して。
自らの使命感で日々の行動を決める者と、
その日その日を普段と変わりなく過ごしていく者。
どうせ人間も最後は死ぬのに、生き方というのは様々だねぇ。

8
オクジャ okjaのポスター
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Koshun Azのプロフィール画像

Koshun Az

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