映画『22年目の告白 私が殺人犯です』レビュー

KILL THE CATの法則

【SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術】というおもしろい本があります。
シナリオの書き方に関して書かれたものです。

冒頭で主人公が猫を助ける
→あ、こいついいヤツじゃん
→観客は主人公を応援するようになります。

この主人公のキャラをベースに論理的に行動させていくように書きましょうというのが内容の一部です。

『私が殺人犯です』の場合は
論理で登場人物を動かすのではなく感情を動機に、セリフも行動もストーリーも構築してきます。
韓国映画の得意技です。
なので、KILL THE CATの法則です。
あんな事件を起こすヤツは許させない!やっちまいな!という感情に沿って物語は進行します。
感情を動かす為に、事件はより凄惨に、残酷に・・という方向に偏っていきます。
これが、脊髄反射、ポピュリズム、印象操作、ファーストジャーナリズム
に繋がるのかもしれません。

<作品を鑑賞>から<データを消費>する一形態なのかもしれません。
いずれにしても映画館が満員になるのは喜ばしい事です。
と同時に多くの方がPCで映画をデータとして消費する事も嬉しい事です。

内容とは離れましたが、作品は大変おもしろく楽しめました。日本人のお口にあうように、KILLとSAVEのブレンドが素晴らしいです。

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22年目の告白 私が殺人犯ですのポスター
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小川 勝広のプロフィール画像

小川 勝広

『ブタがいた教室』企画・プロデューサー
『乱暴と待機』プロデューサー
京都造形芸術大学・非常勤講師
東北芸術工科大学・特別講師

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