映画『その女諜報員 アレックス』レビュー

徹頭徹尾「ダサい」

 ボンドガールの経験を持つオルガ・キュリレンコを主演に据えながら、2015年のイギリス本国公開時には初日の興行収入がたったの8,600円という記録的な大コケで話題になった作品。

 どんなものかと思って鑑賞したが、開始速攻で納得。無駄に仰々しく主張するクレジットタイトルと意味もなく挿入される慌ただしい太鼓のリズム。銀行強盗の場面から始まるが、襲撃犯は「G.I.ジョー」のバッタもんとでも言うべき頓珍漢なコスチュームを身にまとっている。致命的にセンスがなく、単刀直入に「ダサい」の一言。

 その後も小刻みに震えるカメラ、大袈裟な音楽、失笑物のバカバカしい展開に、ありとあらゆるヒット作からアイデアを切り貼りした出来損ないのアクションが続き、観る者を唖然とさせる。えらく暴力描写が多いのも悪趣味なだけで、開いた口が塞がらない。

 上映時間は96分と短く、サクサクと進むので物語が動かないストレスこそ無いが、肝心の決着は次回に続くというまさかのオチで腰が砕けた。こんなずさんな映画がシリーズ化されるほどの人気を博すと思っていたのなら、それこそセンス無さ過ぎだ。

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その女諜報員 アレックスのポスター
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奥 直人

映画暦15年。思いのままをレビューにぶつけていきます。

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