映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』レビュー

誰だよ、勝手に僕のことを映画化したのは

 どうしてこんなにも面白いのだろう。物語は行き当たりばったりで全体像が見えにくく、騒がしい上にキャラクターも八割方が喚き散らしている。下ネタも多いし、画面はCGまみれだ。マイケル・ベイの映画とは何が違うというのか。

 やはり本作はユーモアの勝利だろう。マシンガントークの中にボケとツッコミ、毒が散りばめられ、それらがキャラクターの個性を立体的に浮かび上がらせている。物語という枠に沿って映画が進んでいくのではなく、キャラクターのユーモアが場面をリードし、彼らが生み出すリズムが映画を転がしていく気持ち良さ。キャラが立っているからカオスなように見えても実はきちんと歯車が噛み合っており、ジグザグを描きながらも大団円へと突き進んでいくのだ。

 ピーター・クイルの父親と名乗る人物を巡って始まる本作は、全編を通じて「父と子の絆」が意識され、「ワイスピ」よろしくファミリーがテーマとして掲げられているのが印象的だ。父親が家庭を顧みずにコミュニケーションを拒絶された環境で育った自分にとって、後半の展開はまさに心の叫びを代弁してくれているようで、涙とガッツポーズが止まらなかった。その共感度たるやてっきり僕の物語を映画化したのかと勘違いしてしまうほど。銀河の危機を救い、ついでに僕の心も癒してくれる。これをヒーローと呼ばずして何と呼ぶか。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックスのポスター
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奥 直人

映画暦15年。思いのままをレビューにぶつけていきます。

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