ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン

2012年04月28日公開
ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプランのポスター
6.8

どんな映画

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フリークレビュー
7

役者たちの針の振り切れ方に驚愕

女性版「ハングオーバー」とでもいうべき快作。頭をカラッポにして楽しめるコメディーだが、あまり笑いすぎると人格を疑われる恐れもあるので、気のおけない友達を相伴しての鑑賞をオススメする。

物語中盤の衝撃的な爆笑シーンはアカデミー賞授賞式でもジョークのネタになったが、本作が大ヒットしたのは友情ドラマがきちんと成立しているからで、そのあたりは敏腕プロデューサー、ジャド・アパトゥが得意とするところ。助演女優賞にノミネートされたメリッサ・マッカーシーが過去のトラウマを告白するシーンは感涙モノだ。

ところで、脚本・主演を務めるクリステン・ウィーグはハリウッドにおける新たなマネーメイキング・コメディエンヌとして期待されている。かつてはメグ・ライアン、サンドラ・ブロック、リース・ウィザースプーンが引き継いできたポジションだ。

脚本も書けるウィーグは将来有望で、安易に「ブライズメイズ2」に飛びつかないあたりも立派。メグ・ライアンほどのキュートさはないものの、その分タブーに挑戦する冒険心がある。新作に期待したいが、とりあえず未見の方は「宇宙人ポール」と「ローラーガールズ・ダイアリー」をどうぞ。

嫌味なプレイボーイ役で鮮烈な印象を残すもノンクレジット扱いのジョン・ハムにも拍手。「マッドメン」シリーズでの色男ぶりを払拭しようと各所で三枚目ぶりを強調。悪意なき天然の二枚目男をコミカルに演じた「30 ROCK」ゲスト出演もあわせて鑑賞したい。

ウィーグにしてもハムにしても、積み上げてきたキャリアの上でこれだけの冒険ができるというのがすごい。このへんの針の振り切れ方には、やっぱり日本とアメリカの文化の違いがよく表れていると思う次第。

芳賀 健
芳賀 健のプロフィール画像
映画ライター・編集
6

女だらけの友情、細かくリアル。

女に「女が主演の映画」を観せるには、「共感」がマスト。
生半可に「女って、こういうものでしょ」くらいで描いていると、「分かってねーなー」と、すぐバレてしまいます。
そういう意味では、本作は結構リアル。
ただし、かなり細かく、下世話に詰めてます。
「セックス・アンド・ザ・シティ」と比べられるのを覚悟で、この路線を選択したとすれば、正解ではないでしょうか。

女の友情には、嫉妬がつきもの。
多くの場合、そこには男が絡みますが、この映画では女友だち同士というところがおもしろい。
「一番の親友」の座をめぐってくり広げられる、実にどうでもいい争いが、これでもかと盛り込まれていて、そのどれもがトップギアのフルスロットルで大人気ない。
「そこまでは、普通、恥ずかしくてしないわ」と思いつつ、行動にいたるまでの気持ちのプロセスが実にリアル。
しかも、「共感するわ」と言いにくいエピソードばかりなところが、「分かってるねー」とつぶやかせるのです。

ただ、個人的には爆笑するまでのシーンがなかったところが、いささかの不満点。
役者たちのハジケっぷりと笑いが、もう少し比例してほしかったかな。

茅野 布美恵
茅野 布美恵のプロフィール画像
会社員
8

So awesome!

『SATC』や『ハングオーバー!』にイライラしか覚えなかった身には観ることさえためらわせる宣伝ビジュアルと副題、しかし開けてみれば劇中の台詞どおりSo awesome!としか言いようのない魅力的なキャラクターの集まる愛すべき映画だった。これを単なる悪ノリに終始した『ハングオーバー!』の“二匹目”扱いするなんてとんでもない。

はたして友情はぐらつくか、それとも永遠となるかの瀬戸際になるのが親友の結婚。その節目にある女たちの関係に焦点を合わせたのが良い。男はあくまで添え物。主人公アニーにお約束通りのロマンスが生まれはするものの、その相手役も本筋とは距離を置き結婚式に参加することもないし、ヤリ仲の心ないプレイボーイはアニーの味気ない生活を説明するためにのみ存在する。親友の旦那役にいたっては「このへんはまったく触れないと思っといてね」という目配せかと思うほどしょーもなく没個性な俳優を配している。

変に男を絡ませて群像劇化してしまえば観る者の感情移入をバラつかせるだけだし、何しろここまでバラエティに富んだキャラクターをブライズメイズ内に揃えたということは、そこで起こることがすべてであり、その関係性だけに集中していればいいってことに違いないのだ。彼女たちには男女を問わず自分を重ねて身につまされてしまう、そんな普遍性がある。

中でもヒール一歩手前の絶妙なポジションでバランスをとるヘレン役のローズ・バーンが出色。毎度引き合いに出して申し訳ないが『ロミーとミッシェルの場合』のハイソなヒール役ジュリア・キャンベルに瓜二つで、もうこの手の役にはこれしかないという顔つきをしている。

とにかくここまで魅力的な面子を揃えてもらえりゃ、物語は自ずと転がり出すし、描かれない前後日談まで勝手に夢想させられてしまうわけで、あとはもうどうぞわれわれ観客の想像力におまかせ下さいって感じです。楽しかった。

田中 啓一
田中 啓一のプロフィール画像
詩人だねぇ

『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のカラーレビュー

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