バトルシップ

2012年04月13日公開
バトルシップのポスター
6.6

どんな映画

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フリークレビュー
6

まさに底抜け超大作の鑑

「『トランスフォーマー』製作のハズブロが贈る」―日本で言えば「『ガンダム』製作のバンダイが贈る」であろうか。あまりにも苦しい。原案は同名のテーブルゲーム。ジェームズ・キャメロンがその製作意義に疑問を呈していた一本である。そんな作品が製作費2億ドルの超大作…果たして正気の沙汰であろうか?しかし蓋を開けてみれば、ジャンクフード的な楽しさに満ちた娯楽作品に仕上がっていた。
要は海上版『トランスフォーマー』であり『インデペンデンス・デイ』である。マイケル・ベイ/ローランド・エメリッヒ映画のような「雑さ」に臨む覚悟で観ればこれほど楽しめる作品も無い。原作のテーブルゲーム的シチュエーション再現の強引さ、敵であるエイリアンの行動のご都合主義…「頭の悪さ」もまた茶目っ気である。
この「頭の悪さ」が際立つのが「これ、そもそも戦艦(Battleship)じゃなくて駆逐艦(Destroyer)映画じゃね?」という誰しも抱くツッコミが裏返るクライマックス。「痛快」の一言ではとても片付けられないあまりにもあんまりな展開に笑いが止まらなかった。ピーター・バーグ、きみはじつにばかだな(褒め言葉)
役者では準主人公を演じた浅野忠信が儲け役。『インセプション』における渡辺謙のような、ハリウッド大作における確固たる役をハリウッド進出二作目でゲット出来たのは幸運と言えるだろう。主要キャストに名を連ねるリーアム・ニーソンはジョー・カーナハンがバラした所によると撮影期間僅か一週間という事で、その存在はほぼ詐欺に近い。問題はそんなニーソンよりオーラの無い主人公テイラー・キッチュ。本作は彼の成長譚なのだが、余りにも魅力に乏しい。『ID4』でウィル・スミスが見せたようなカリスマが皆無なのだ。
奇しくも日本では同日公開の『ジョン・カーター』もキッチュ主演。果たして大丈夫かと思っていたら…(『ジョン・カーター』の頁につづく)

岸岡 卓志
岸岡 卓志のプロフィール画像
るろうに
8

よぎる不安を次々と払拭してくれる豪快大作

このレビューにはネタバレが含まれています。

1)大昔のゲーム「BATTLESHIP(レーダー作戦ゲーム)」の映画化と聞いて「あんな単純なゲームをどうやって?」とアタマを抱えた。

2)さらに戦う相手がエイリアンだと聞いて「全然海戦ものじゃないじゃない!」とアタマを抱えた。

3)軍艦には詳しくないが、舞台が現代と知って「今はもう戦艦(バトルシップ)の時代じゃないでしょ」とアタマを抱えた。

4)予告編では『地球侵略:ロサンゼルス決戦』の亜流にしか見えず、同作を「タチの悪い海兵隊礼讃映画」と思っている自分はアタマを……。

それでも期待を失わなかったのは『ランダウン』や『キングダム/見えざる敵』のピーター・バーグ監督だからで、よくある空疎なハリウッド大作になる運命だとしても、なにかしらツボを突いてくれるはずだと信じていた。

で、ピーター・バーグはやってくれた。みごとにやってのけてくれたのだ。

ナンセンスとご都合主義の塊のようなアホ映画だが、そこを責めては野暮というもの。人類未曾有の危機を救うヒーローが、ダメ男、ハンディキャップを負った負傷兵、退役したおじいちゃん軍団という設定だけで、応援せずにはいられないではないか。

中盤ではオリジナルのゲームをちゃんと再現していて、思わず「こんな手があったのか!」とひざを打つ。

さらに駆逐艦(デストロイヤー)から古豪戦艦(バトルシップ)へとたすきが渡るまさかの展開は、『重戦機エルガイム』の最終回で、脇役メカになり下がっていたエルガイムが、エルガイムMK-2から最後の見せ場を託された瞬間を彷彿とさせる痛快さだ。

満を持して大洋に乗り出した戦艦ミズーリの甲板に、大波がザブンと打ち付けるカットのワクワク感。そこに本作の魅力が集約されていると言っていい。いやはや、間違いなく「バトルシップ」の映画でしたよ!

あとはアーネスト・ボーグナインあたりがカメオ出演していたら完璧だったかも。

村山 章
村山 章のプロフィール画像
映画ライター
5

これは監督のアンチ「トランスフォーマー」宣言だ!

このレビューにはネタバレが含まれています。

「トランスフォーマー」シリーズに1ミリも魅力を感じないどころか嫌悪すら感じている自分が、「トランスフォーマー」海上版を謳っている本作を観る道理はないのだが、Freak!上で意外にも評判がいいので重い腰を上げて鑑賞を決意。

「トランスフォーマー」の何が嫌いかって、過度の技術信仰による猫も杓子もCGの目眩まし的で手作りの質感皆無な映像が大嫌いなのだ。「バトルシップ」も予告編を観る限り、“ああなるほど、ハスブロが二匹目のドジョウを狙ったフランチャイズの一環ね”という感想で、まるで興味の対象にならなかった。

ところがどうだ。ピーター・バーグ監督にはまんまと騙された。たしかに「トランスフォーマー」的な目眩まし映像は満載で、その部分はあくびをしながらやり過ごしていたら、映画の終盤に驚くべきどんでん返しが待っていた!

映画の中盤は駆逐艦(デストロイヤー)VS宇宙船の派手な空中戦(比喩です)だったのが、終盤に築70年のロートル戦艦(バトルシップ)がたすきを渡されて登場という見せ場がやってくる。

すると監督の個性は突如光り輝きだし、あたかも“さっきまではクライアント(パラマウントとハスブロ)を満足させるために猫かぶってたんですよ”と言わんばかりの肉弾戦(比喩です)が炸裂する。戦艦ミズーリが海上を疾走し、甲板を水飛沫が打ち付ける映像のなんと優雅でド迫力なこと。このワンシーンを見せるために、わざと退屈なCG映像を重ねに重ねたのに違いない!

「トランスフォーマー」とは似て非なる本作、言うまでもなく荒唐無稽なポップコーンムービーなのだが、作り手のスピリットは伝わってきた。この映画の存在意義は戦艦ミズーリが活躍する正味10分間にあり!これはピーター・バーグ監督によるアンチ「トランスフォーマ−」宣言だ!

注)5点でも最大評価です。

芳賀 健
芳賀 健のプロフィール画像
映画ライター・編集
10

チキンブリトー食べたい!フガフガ!

なんにーも考えずに最高に楽しめて最高にアツくなれる
これぞエンタメ映画!

真剣にハチャメチャしてる映画なので、
好き嫌いが分かれるとは思います。
好きな人はめちゃくちゃ好きだと思う。
私は好きで好きでたまりません。最高です。
もう中盤のフガフガ展開から終わりまで笑いが止まりませんでした。

主役にオーラが無く(笑)劇中のキャラと合っていてむしろ良い。
それより浅野忠信が予想以上に大活躍。
ダブル主演と言ってもいいぐらいの活躍っぷり。
リアーナぁぁぁ?って思ってたけど、可愛いしOK。

細かいこと気にしてちゃもったいない!
とにかくポップコーン片手に友達とワイワイ言いながら
何も考えずうおおおー!って観ればいいじゃない。
そんでそのあと飲みにいってあーだこーだ言えばいいじゃない!
最高のフガフガ映画でした!
ありがとう!

Azumi Miyaji
Azumi Miyajiのプロフィール画像
グラフィックデザイナ
8

素晴らしい大作映画

このレビューにはネタバレが含まれています。

 『トランスフォーマー』みたいな大味大作かと思ったらとてもしっかりした骨太エンターテイメントになっていて驚いた。侮っていたので面食らった。

 特にすばらしいのは宇宙人に強さのインフレがなく、通常兵器でも充分対抗できる設定と、宇宙人が専守防衛なのにつけいる人間のエグさを戦略として使うなど、スリリングな争いが成立しているところだった。波で相手の位置を知る戦略、狙撃でバトルシップのガラスを破る作戦などなどとても面白かった。

 また開始5分で主人公を好きになるブリトー事件もとてもよかったし、軍人が式典でビシッとしている場面はそれだけで感動してしまう。

 人間に似ているようで似ていないエイリアンの造形もよかった。

 エイリアンが専守防衛かと思ったら鉄球で見境無いようであるような攻撃をしてくるなど一貫性がないように思った。いろいろと「だったら最初にやれよ」と思わざるを得ない場面もいくつかあった。でもそんなのは気にならないないくらいとても面白い工夫に満ちた映画だった。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家

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