スター・ウォーズ フォースの覚醒

2015年12月18日公開
スター・ウォーズ フォースの覚醒のポスター
8.2

どんな映画

まだ投稿がありません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
フリークレビュー
9

レジェンド(神)からの脱却

やっぱりファンに作らせて正解だった。しかもそのファンがビジネスに長けているならなおのこと。そんな保守と革新があった。継承と英断といったほうがいいかな。

詳しくは言えないけど、EP4新たなる希望〜EP6ジェダイの復讐までの3作と逆ベクトルで作られているところも良かった。
思わせぶりな謎に向かうよりも、明らかにしてから物語を進めようという、この分かりやすさは、オールドファンに気後れしない、ここからのファンを獲得するだろう。

ここからのファンのために。
オールドファンが、ハン・ソロが「対峙」する橋上の場面に過去作のあるシーンを重ねるよりも、ここからのファンが過去作を遡るように辿った時にその起源を発見する方がどれだけ健全か。レジェンドに遡るのは、あくまで時を正しく前に進めるため。それは、この物語の登場人物たちにも通じる姿勢。

この功績は大きいよ。そんなわけで、「8割がたの満足度」を保証するビジネスマンJJに、初めて9割を超える満足度を得たわけです。

補足:思わせぶりな謎=マクガフィン。そういえばジョージ・ルーカス翁は、二言目にはマクガフィンマクガフィンと、やたらうるさかった。

田中 啓一
田中 啓一のプロフィール画像
娘と添い寝
9

次代へ。

このレビューにはネタバレが含まれています。

序盤は既視感。EP4へのオマージュ感満載。ジャクーの光景はEP6の大団円から数十年後の日常であり、倦怠を帯びている。抑えた色調、プロップのデザインも極めて堅実。EP4でルークは既に秘められた輝きを宿しており、レイ(D.リドリー)フィン(J.ボイエガ)にはそれほどの輝きが見えない。その描き方が大正解に見えた。70年代後半〜80年代は物量全盛の豪華さの時代。およそ40年を経た10年代には変転を経た諦観が漂っている。そんな現代の空気の移ろいを映画に見事に引き入れてみせた。EP1の高密度にギラつく世界に比べ今作は、荒れてしまった世界への新たな「冒険」という感じが強いのだ。

おれの隣には外国人の家族連れ。父母子供2人の4人。全員がコスプレしていた。片やおれは小学2年生の頃に、親父に連れられてEP4を観たのが、劇場で洋画を観る初体験だった。その衝撃は映画への志として刻まれている。隣に座る親父さんも、おれと同じように子供の頃にEP4を観たに違いない。そして今作を観た後に、子供に語るのだろう。初めての衝撃を。ルークのように葛藤を抱えた青春時代を。

人生に映画が重なり、映画に人生が重なってくる。40年に亘る世代を超えた物語は、そのまま現実の家族たちと歩調を合わせて進みだす。永く続くシリーズはある。けれど家族が続き、代が変わり、しかもそれが人生の年単位リアルタイムに合わせたような間隔で各話が仕上がってくるシリーズなど他にあるだろうか? 父親が子供にEP4を語る時のように今作を仕上げてきたJJは「適任」という他ない。

ラストカットに魂が震えた。VFXを前提としたカメラモーションとは明確に違う、シンプルな空撮回り込み。海を渡る自然の風と波濤が「人と人」を際立たせる。

分け合い、受け渡す、家族が、子供が欲しい。この映画は、今のこのおれにそう思わせた。おれはその事実に震撼した。進むしかない。

Daisuke O-oka
Daisuke O-okaのプロフィール画像
VTRディレクター

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のカラーレビュー

  • 10
  • 9
  • 9
  • 9
  • 9
  • 9
  • 9
  • 8
  • 8
  • 7
  • 7
  • 7
  • 5
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
アカデミー賞2017

こんな作品もレビューされてます

パワーレンジャーのポスター

ゴー(笑)ゴー(笑)パワーレンジャー(笑)

  日本発の戦隊ヒーロー物がハリウッドで本気の実写化。太古...

杉原千畝 スギハラチウネのポスター

感動の実話

 杉原千畝さん、こんな偉大な日本人がいたなんて。自分や自分...