コードネーム U.N.C.L.E.

2015年11月14日公開
コードネーム U.N.C.L.E.のポスター
6.2

どんな映画

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フリークレビュー
8

ソダバのファンがソダバ降板を踏まえて思ったこと。

個人的には2015年のスパイ映画では一番好きです。ベクトルは正反対だが、年明け公開の『ブリッジ・オブ・スパイ』を入れると双璧。

ソダーバーグ信者として書くと、この映画は当初ソダバがジョージ・クルーニー主演で撮るはずだったものが紆余曲折あってガイ・リッチーが引き継いだ。ああ、いかにもガイ・リッチーな映画になるのかなと思っていた。

ガイ・リッチーな映画、というのは、カチャカチャとした編集に銀残しみたいな効果を多用して、初期作ほどではないにせよ時制を何度も巻き戻して、みたいな。いや、悪口じゃないですよ、監督のスタイルですから。

で、予想は基本的に当たっていたのだけれど、ソダバの頃から言われていた「オリジナル通り60年代の冷戦を背景にリメイクする」という方針が驚くほど功を奏していた。

60年代風、というのは、ソダバが『オーシャンズ12』の回想シーンのローマでやったようなヨーロッパ映画の色調の再現をガイ・リッチーも試みていて、それに合わせて編集のスピードも抑え目に(あくまでもガイ・リッチー比)。結果としてリッチーのわちゃくちゃ感も抑えられ、おそらくリッチー史上もっともオシャレな仕上がりに。

時制をいじくり回す手法の多用も、画面のオシャレさと編集のテンポで奇しくもソダバの雰囲気もまとっているという。

もちろんリッチーがソダバの方針を踏襲したとか言うつもりは毛頭なく、「古いジャンルのテイストを現代の視点を加味して復活させる」というソダバ的アプローチと、今回のリッチーのアプローチが結果的に近い落としどころを見つけたのではないかと。美しい形での過去からの継承。

あと出演者全員が得をしている映画っていうのはいいですね。自らの過去作の影を背負わされることなく、誰もがのびのびと輝いて見える。ちょっとソダバに寄って書いてみましたが、そこを全部すっ飛ばしても幸せな映画だと思いました。

村山 章
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映画ライター

『コードネーム U.N.C.L.E.』のカラーレビュー

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