Zアイランド

2015年05月16日公開
Zアイランドのポスター
8.5

どんな映画

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フリークレビュー
9

映画なんて「振り」と「受け」。

このレビューにはネタバレが含まれています。

最初はノーマーク。けれどトレーラーを観て「タダモノではない!」と直感した。冒頭の極道撃ち合いはガチハード!カットと殺陣の重さで一気に引っ張り込まれる。アニキたちを取り囲むクラブのおねーちゃんも安っぽくなくちゃんとエロい。つまり「中途半端感」が無い。細部をしっかり作りこんだ様をどっしり観せておいてからアクションに入る。こういう掴みが大事なのだ。

アクションなら、極道対決・JKカンフー・ダッシュゾンビ・銃撃・剣戟・カーチェイス。人間系なら、任侠の兄弟愛・チャライ男のヤりたい愛・JKの友情・家族愛・復讐心・生存への渇望。そういった要素全てがホンをクライマックスまで組み上げる骨格になって、観る側を高みまで一気に引っ張り上げる。

元ヤクザの宗形(哀川翔)や武史(鶴見辰吾)が背負う過去。武闘派ヤクザの反町(木村祐一)たちが抱える暗闘。島の医者しげる(風間俊介)がナース直美(シシド・カフカ!)たちに抱くヤりたい気持ち。掛け合いや回想が積まれて感情のドライブになり、終盤で昇華する。

つまり、愛も勝負も「振り」と「受け」なのだ。
「そう来たか!」の連続。「振られた」要素がクライマックスで「受け」られる気持ちよさが半端ない。主役周辺だけでなく、出てくる主要キャラ全てに配置してある周到さは、キャラへの愛・観客への愛と言い切っていいと思う。さすがは監督。これが板の上で鍛えられた【お笑い】の語りなんだろうか。

ゾンビの群れにハーレーで突進し「太刀」で斬りまくる哀川翔アニキの格好良さに疑いはない。個人的には、娘を奪還するため「剣」を振るう桜(鈴木砂羽)に痺れた。そして荷台上の対決。この重く速い殺陣。問答無用で面白い!

監督が用意した「愛する者への応え方」。これは数あるゾンビ映画の中で、監督だけが編み出したものだろうか? 矛盾を止揚して昇華する見事さ。愛を知る人なら熱くなる、一番の見所だ。

Daisuke O-oka
Daisuke O-okaのプロフィール画像
VTRディレクター

『Zアイランド』のカラーレビュー

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