ソロモンの偽証 後篇・裁判

2015年04月11日公開
ソロモンの偽証 後篇・裁判のポスター
7

どんな映画

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フリークレビュー
8

それでも、だめなんだ!

期待を持たせてくれた前篇への答え、私にはうれしいものだった。
「さまざまな環境やしがらみがあるから、いじめって難しいよね」の、その先を見せてくれた。

劇中で、いじめを行なってきた容疑者である生徒を、激しく尋問するシーンがある。
これが、容疑者の彼のみに向けられたものではないことが感じられた瞬間に、「その先」がはっきりと見えてくる。

「ひどい家庭環境で母親を守らなければばらない君の辛さは分かる。
それでも、いじめはだめなんだ!」

「理不尽にいじめられた悔しさは分かる。一歩先に、間違いに気づいた友を失った恐怖も分かる。
それでも、偽証はだめなんだ!」。

2つのエールが聞こえる。

裁判を進める中学生たちが、妙に大人びていることに違和感は禁じえないけれど、
「じゃぁ、中学生だった自分から、今、どれだけ変わっているか」を考えたとき、
これは、大人の映画なんだと感じるのだ。

茅野 布美恵
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会社員
8

いじめはダメ

このレビューにはネタバレが含まれています。

 結局、弁護士役の彼が仕組んだ茶番にお人好しのみんなが付き合わされていただけというのが率直な感想だった。あいつが正直に全部話していれば、校長先生も担任の先生も失職することなく、松子ちゃんもしなずに済み、ブツブツも間接的な人殺しにならずに済み、いじめっ子の彼も容疑を掛けられずに済んだ。とんでもない貧乏神じゃないか。多くの人を巻き込んでその中心で悦にいっている感じもして嫌だった。

 自殺した柏木君もいじめられて気の毒なことなのはさておき、弁護士役の彼に依存しすぎだし、藤野さんを偽善者呼ばわりするのは自分も助けない以上同じ立場であり、その上自分を棚に上げている、偽善者の上に、上から目線野郎であり、藤野さんよりよっぽど性質が悪い。死者に鞭打つのが気が引けているのかもしれないけど、その事を誰も指摘しないのはモヤモヤした。

 単純な自殺事件だったので、ちょっと肩透かしだった。松子ちゃんのお母さんが優しすぎて、涙が出た。

 いろいろ気になるものの、中学生があれだけ堂々と裁判をやり遂げたのはすごいことである。

 前編を見たのがちょっと前だったのでけっこう忘れてしまっており、もう一回見直して連続で見た方がよかった。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家

『ソロモンの偽証 後篇・裁判』のカラーレビュー

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