映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃

2015年04月18日公開
映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃のポスター
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どんな映画

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フリークレビュー
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子供のためのパニックホラー入門

マタンゴのいかがわしさ、籠城のスリル、極限下にあってなお利権にしがみつく人間、臆病者の一念発起…これがクレしんの最新作だ。

マタンゴに加えてショーン・オブ・ザ・デッド、エイリアン2にトレマーズ、マーズアタックなんかも浮かびかけたが、取ってつけたような引用やオマージュに鼻白むことはなく、そこは脳裏をよぎる程度の絶妙さ。いくら映画的連想が走ろうと、頭は目の前のクレしんから一時も離れることはなかった。「借り物」じゃないからだ。

おし!子供が初めて触れるべきパニックホラー映画は、クレしんサボテン大襲撃にきまり。ここからジュラシックパークやトレマーズ、果てはミストまで、その子のその後の15年に、少なくとも10本は紹介していける。筋金入りの映画好きになるな。今回のクレしんを見た子達が、いつか良質な(エドガーライトのゾンビ映画みたいな)パニックホラーを見ることになった時に、これってクレしんじゃね?なんて、逆に思い起こすわけだ。
このデリケートなご時世に、R指定をやり過ごしたパニックホラーを子供に見せるなんて、さいこうにかっちょいい。
実際、クレしんギャグとホラーの相性は最高で、ギャグが弛緩させた毛穴に恐怖をヒュッと吹き込むような、スピルバーグがポルターガイストで見せたメソッドをあっさり成立させてしまうフォーマットなのだ。この笑いを涙との反復だけに消費してたら勿体無い。
ワケありの登場人物たちをもっと掘り下げられたのは確か。でもそれを「欠落」と感じるよりは、魅力的あいつらのことをもっと知りたかった!一人一人にもっとスポットを当てて欲しかった!もっともっと!という前向きな気持ちが勝り、否定的な感情に陥らない。

クレしんが「オトナ帝国」の呪縛から一刻も早く解き放たれるためにも、こんな挑戦的なエピソードをバンバン作って欲しい。オトナどもの胸熱なんかに媚びる必要なし。子供をドキドキさせろ!

田中 啓一
田中 啓一のプロフィール画像
娘と添い寝

『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』のカラーレビュー

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