寄生獣

2014年11月29日公開
寄生獣のポスター
7.1

どんな映画

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フリークレビュー
9

「生存」とは「戦闘」だ。

このレビューにはネタバレが含まれています。

原作に比べてテンポが速い。ミギー(阿部サダヲ)に寄生され「食事」の現場を目撃しても、新一(染谷将太)は逃げずうろたえずにその場に立って対処する。実際その方がリアルで、あの場で躊躇していれば殺される。頼みの綱のミギーも口論より情報収集で忙しく、何より話し合う時と場も限られる。情報が洪水のように押し寄せ、それを素早く咀嚼しつつ、考えながら動いて走る、そんな時代の若者達を反映しているようにも思えるのだ。

日テレが提携していて地上波放送のときはどうするんだと考えてしまうほど、この振り切りには拍手。凄惨な「食事」は勿論のこと、田宮(深津絵里)が新一を水族館で「実験」の中身を告げた言葉は確信犯だ。あの美女にあの表情であの言葉を吐かせる刺激。それがこの映画の陰惨な空気を決定する。

コードが見当たらなかったが、新一たちと同世代がコアターゲットだろう。里美(橋本愛)はナイスキャスト。外見と演技が「守りたい」「守られたい」の双方を惹起する。母信子(余貴美子)の仕草や言葉には日常を支える暖かくて大きな愛が滲む。「生存」という命題を、台詞でなく周囲との関係を描くことで削り出した。この物語が若者達にどう届くのだろうか。

人類は気づかずして自然や動物や同胞を虐げ殺めながら生きている。そこに現れた「人間以上」はSF伝統のテーマとして人類の存続に疑問を呈する。そんな疑問などどうでもよく「生きる」「生かせる」のがこちらの立場。人間同士の紐帯が生存本能に立脚していることを痛いほど感じさせてくれる終盤のバトルは、観る側にも戦闘能力を憑依させる。劇場を出ても、自分の歩き方、目の配り方までが鋭くなっているのだ。

地方都市でロケを重ねて、どこにもある現代日本の日常を丁寧に抽出したからこそスリルも上がる。しかも一切の容赦が無い。半端なヒューマニズムを横に置き「生存」の臨界で何を見せてくれるのか。続編絶対観る。

Daisuke O-oka
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VTRディレクター
8

わくわくした

このレビューにはネタバレが含まれています。

 原作が傑作なだけにちょっとでもダメだったら滅茶苦茶叩いてやろうと思いつつ見たのだが、とても面白かった。思わずわくわくした。特に戦闘場面が素晴らしかった。あの原作の絵が見事に動画になっていた。

 ミギーが寄生してから事件が起こるまでがちょっとバタバタしていて、もっとじっくり日常生活が見たい気もした。

 美術室の場面は、数えたり叫ばせたりしてないでさっさと殺せよと思った。

 深津絵里がすごくよかった。原作にある、赤ちゃんを雑に扱う衝撃の場面が今から楽しみだ。

 染谷将太、とぼけた感じがすごくよかった。

 橋本愛ちゃんが髪型のせいか、全然かわいくなかったけど、リアルな感じは出ていた。

古泉 智浩
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マンガ家
7

原作にそこまで思い入れがないので

原作は読んだのですが、結構前。
ちょうど今やってるアニメを観てあーそうだったそうだったとぼちぼち思い出しています。アニメ面白いなー!原作が面白いですもんね。
そんな状態だったので、原作ファンが激怒しているポイントもあまり気になりませんでした。

前編と後編にストーリーを収める為に、いろいろ省いたり、キャラクターを合体させたりしていましたが、すごく自然。
さらにパラサイトたちのCGも全然浮いた感じがないところが凄いです。
東出くんも、棒読みと笑顔がものすごく不気味!あのような役だったので、未熟な演技力も気にならず、というかむしろプラスかもと思ったり…

橋本愛ちゃんは最高です。私もあんなふうに絡まれたいです。

テンポ良く、CGも自然で、全然ダメなところなんてないのですが、
アニメが先行しててストーリーを知っているおかげで、驚くべきところで驚くことが出来ませんでした。正直言って面白かったのかそうでもなかったのか、いまいちよく分かりません。なんだか申し訳ない。

もしこの作品が初「寄生獣」だったとしたら、
ものすごーく面白いかも!
(でも、アニメのほうが面白いです…)

Azumi Miyaji
Azumi Miyajiのプロフィール画像
グラフィックデザイナ

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