STAND BY ME ドラえもん

2014年08月08日公開
STAND BY ME ドラえもんのポスター
3.5

どんな映画

まだ投稿がありません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
フリークレビュー
2

決まった未来って幸せ?

このレビューにはネタバレが含まれています。

予告編の「激しさ感」も相まって、期待が大きすぎたかもしれない。個人的には都市伝説版の最終回「のび太が科学者に…」バージョンを期待していた。よく考えたら山崎貴監督が「ジュブナイル」でその片鱗を映像化し、藤子・A・不二雄先生に献辞までしている。今作では原作の根幹に殿堂入りのエピソードを積み重ねて仕上げてきた。

無数のエピソードがある原作。本作に選ばれたエピソードは傑作選的な形で、老若問わず既読のファンも多いだろう。高密度の3DCGによってお馴染みのエピソードが仕上がっているのはいかにも豪勢だ。その中で、のび太は空を飛び、吹雪に抗う。

しかし、作りが幼いままだ。「未来に帰るな」とプログラムされたドラえもんは、のび太に請われて彼とともに未来に戻る。相反するコードが衝突するときに何が生まれるのか。幼いのび太が会った大人ののび太は、ドラえもんからどう独り立ちしたのか。

USO800の挿話は確かに名作だ。しかしここまでのび太の成長を描いておいて、最後にドラえもんが戻ってくると、またぬるま湯の日々が続くのかと、逆にがっかりする。ドラえもんがいるわ、幸せになる未来は決まってるわ、もう大丈夫じゃん。例えいい未来だとしても、決まった未来へ生きるなんて、そんなことでいいんだろうか。

そもそも「幸せ」って何だろう。努力の末に何かを得ても、それは一瞬後に揺らぎ始める。「幸せ」はそこにあるものではない。生きるうち一瞬一瞬にふと感じることで、それは不断の歩み無くしては得られない。そんなことが物語からは読み取れない。

せっかくならUSO800を使ったあとに、うっかり「うれしい!ずっと一緒にいる!」とのび太が叫んでしまった後の話を描いても良かったのでは。うっかりの一言でドラえもんと決定的に別れてしまったのび太が、ドラえもんのようなロボットを作る夢に目覚めて走り出す。どうかな。厳しすぎるのかな。

Daisuke O-oka
Daisuke O-okaのプロフィール画像
VTRディレクター

『STAND BY ME ドラえもん』のカラーレビュー

  • 5
  • 2
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

こんな作品もレビューされてます

新聞記者のポスター

【この国の民主主義は形だけでいいんだ】

 おもしろい! どれくらいおもしろかったか? 横のおじ...

パティ・ケイク$のポスター

ニュージャージーのラッパー NR

 ニュージャージー版、 サイタマのラッパー? ニュージ...