オール・ユー・ニード・イズ・キル

2014年07月04日公開
オール・ユー・ニード・イズ・キルのポスター
7.6

どんな映画

後半のストーリー展開が原作小説とは全然違うのね。

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フリークレビュー
10

わたしがトムのこと好きっていう話

先日の日本縦断プロモーション。炎天下の道頓堀で待たされた2時間は辛かったけど、彼が手でハートマーク作って向けてくれたあの笑顔に全てが吹き飛び、ああ、トム!大好き!わたし底辺のモブでも構わない!と思わすオーラはやっぱりトムクルーズにしか出せない物でした。トム!

「またトムちんの映画か〜最近ハズレなしだからそこそこ面白いもんが観れるのかな〜」と思ってたら設定したハードルの遥か上空を跳び越えていったからビックリしちゃったですよ!!!めっちゃ面白いヤン!さすがトム!好き!

取扱説明書の無いゲーム。主人公ケイジ(以下トム)が、一点のセーブポイントから手探りで進み、死ぬと装備も全て没収、Level1から再スタートする映画です。何度も何度も試行錯誤し、プレイヤースキルと記憶力を頼りにボスまで辿り着かなきゃいけない超ハードモード。
戦場で死ぬ1日を繰り返すなんていうとっても絶望的なストーリーなんですけど、これが全く暗くならず、笑い声まで起きちゃう。ただダラダラ繰り返すわけではなく、省くとこはバッサリ省いてリズムを作り、いろんなシチュエーションでコミカルにトムが死んでいきます。最高です。トム好き!
はじめ全然ヘナチョコで、銃の安全装置も外せないままノソノソ歩くトムが、繰り返すうちにどんどん逞しくかっこよくなっていくのもイイ。そこは第三者の目線も入れてちゃんと褒めてたりするので楽しくてたまんないです。と思ってたら凡ミスで死んだりとかね。

とにかくほんとに最後まで楽しくなってるのであっという間でした。ループするようになった理由やラストの展開、あとエミリーブラントの蔑称の理由など、ちゃんと納得出来るようになってて凄いなあと思いますね。あの蔑称の理由は考えるとすごく切なくなっちゃう。

絶望と切なさを内包したトムちんのコミカルな演技に拍手を送りたい。わたしはトムが大好きです。

Azumi Miyaji
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グラフィックデザイナ
8

Today is a good day to die.

このレビューにはネタバレが含まれています。

今回も多忙で原作未読。しかし映画を観終わって即コミカライズ版を読破。映画の面白さが、原作者が鷹揚に翻案を受け入れて楽しむことから生まれていることは想像できる。原作読もう。

映画では冒頭をロンドン、戦場をノルマンディー、決戦をパリにして、観客の「戦場の記憶」を呼び起こす。数十体の「本当に着れる」戦闘スーツで撮るのも流石。ループの仕掛け、ループから外れる仕掛けも見事に機能し、ラストまで危機感が途切れない。

スカシ→ヘタレ→戦士というケイジ(トム)の成長は、そのまま彼のキャリアに通じる。若くしてスターに上り詰めた彼が、世情に揉まれて本物になっていく人生があるからこそ、表情一つにも説得力がある。ケイジをオトナにした翻案が見事にハマる。トムの「自分を笑う」鷹揚さが効く。

そしてリタを演じるエミリー・ブラントが素晴らしい!訓練所で腕だけで全身を床から宙に浮かすポーズ、「Full Metal Bitch」と呼ばれる行動と表情、ケイジとの会話で取り戻していく情動。ミラ・ジョヴォヴォッチ、ミシェル・ロドリゲス、古くはシガニー・ウィーバーまである「戦う女」の系譜に、堂々彼女も列席する。

本作のように死ぬたびに死ぬほうも死なれる方も痛みや恐怖を繰り返すのは想像を絶する。一方おれたちの現実の日常は、OKなこともNGなことも螺旋のように絡み合って進む。見方を変えれば自分のある一部分は「死んで」ある一部分は「生き残って次に行って」いるんだろう。

プエブロ族の言葉「今日は死ぬのにもってこいの日だ」が思い浮かぶ。全てを備えてあとは「やる」だけの日、全てを仕上げて「やりきった」日、どうにもならなくて一旦「壊す」しかない日。「死」という言霊を避けずに直視して、生まれる希望がきっとある。能天気なエンタメ大作だけど、観た後しばらく体内に「戦った」感が横溢する。確かに闘志もわいてくる。それでこそトム。

Daisuke O-oka
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VTRディレクター
9

よかった

このレビューにはネタバレが含まれています。

トムが何度も同じ現実を繰り返していくうちに、戦闘スキルや対人スキル、恋愛スキルが上がっていくところが面白かった。恋愛スキルはあがっていて相手のことをどんどん好きになっているのに、相手には「さっき会ったばかりなのに」みたいな対応されてしまうところは切なくてよかった。ゲームみたいな設定を活かしてすごく人間味が描かれていた。

 基地で初めて会った時は嫌な感じの人ばかりで、トムも委縮しており、でも何度も繰り返すうちに彼らにもいろいろな面があり、対応次第では仲良くもなれる。そういうのを全く説教臭くなく押しつけがましくなく、自然な現実として分かりやすく説明してくれている。

 ただ、アクションシーンのカメラワークや編集がすごくガチャガチャしていて状況が分かりにくいタイプで、残念だった。目が疲れて眠くなる。本当にそこだけがどうしても嫌い。

(追記)
 上映終了前にもう一度見ておきたくて、見た。前回アクションシーンがガチャガチャしていると感じたのだが、改めて見たらそうでもなかった。言いがかりみたいで申し訳なかった。

 改めてストーリーがすごく面白かった。この映画の面白さは試行錯誤の連続が、こっちが見ていて「こうすればいいのに」といった思いをきちんと踏まえてくれたり、それ以上のものを提示してくれているところであると思う。見ているこっちも、トムがこの場面が何回目なのか分からなくなるところに、また苦労が偲ばれていい。

 トムがこれまで以上にチャーミングで、年々チャーミングになっているような気もする。若さの嫌ったらしさが抜けてきたからかもしれない。

 敵の本体を叩けば全滅みたいなのは、宇多丸さんも指摘していたけど、見飽きて来ている感じはあった。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家

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橋向 昭一

後半のストーリー展開が原作小説とは全然違うのね。