ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

2014年04月12日公開
ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!のポスター
8

どんな映画

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フリークレビュー
8

お酒は大人になってから。

このレビューにはネタバレが含まれています。

エドガー・ライト周辺には詳しくないので、観たまま書くのにご容赦を。「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ」とか観れてません。ごめん。

酒なんて挫折とワンセット。挫折の後で酒を飲むのでなく、酒を飲みきることを挫折した。飲むのが代替ではなく本チャンなので、半端なく飲むことだけが挫折を埋める。ああめんどくさい。

酒場が荒れてもう一つの世界が出てくるのは「フロム・ダスク・ティル・ドーン」が最右翼。あれもカッサカサのギャングモノからゾンビアクションにグラインド横っ飛び。今作はイギリス映画の湿っぽい土壌の上を横っ飛ぶ。それにしても出てくるのがゾンビとかああいうのばっかり。酔ってるからしょうがないのか。もっと他にないのか。

ゲイリー(サイモン・ペッグ)とアンディ(ニック・フロスト)が最もしつこく生き残っていくのが印象深い。ゲイリーの若き日の逸脱を一番疎んじていて、けれども一番最後まで戦いぬき最後までそばにいるのもアンディなのだ。こういう人物造形はベタだけど落としちゃいけない。

酔っぱらいが徒手空拳で戦う様は「酔拳」に通じるロマンがある。いやロマンじゃないか。でも丸椅子を両腕にハメて複数の敵をぶん殴ったり、パラソルで突いては奪われて振り返されたり、殺陣の密度が半端ない。それをアル中とかデブとか疲れたアラフォー女がやるから、更に面白いのだ。ウェットな感性を併せ持つ日本人でも、こういう工夫なら真似できるかもしれない。

人類の存亡をかけた「青春こじらせ」超大作。こじらせて「LIFE!」が生まれる一方、酔っぱらいに走るとこうなる。二作に共通するのは「こじらせ」の受け止め方。現実のモラル…同調圧力が強いる「このへんが収まりいいよね感」を容れず、飛ばせるだけ飛ばす。これぞ映画の仕事。

どうせ飲むなら明るく飲もう。今は早朝仕事なので夜飲めるのは金曜日だけ。仮眠して飲みに備える。では。

Daisuke O-oka
Daisuke O-okaのプロフィール画像
VTRディレクター
7

物足りなかった

このレビューにはネタバレが含まれています。

 20年前の友情を取り戻そうというテーマがすごく胸にせまるものがあるのだが、宇宙人が残念すぎる。地球侵略をするにもやる気がなさすぎるのか、お粗末で怖くもなければかっこよくもない。あんまりな宇宙人で頭に来る。

 主人公がアル中なのだが、吾妻ひでおさんの『アル中病棟』の深刻さや糖尿病のリスクなどあまり触れられておらず物足りなかった。酔った時の気持ちよさや昂揚感、楽しさももっと見たかった。もっときちんとアルコールに向き合って欲しかった。

 音楽や演出、役者は素晴らしかった。車もよかった。しかし、宇宙人の地球侵略のやる気とアルコールとの向き合い方に特に物足りなさを感じた。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』のカラーレビュー

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