キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー

2014年04月19日公開
キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャーのポスター
8.1

どんな映画

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フリークレビュー
9

アベンジャーズ脱退のススメ

大胆にコマを落としたスピーディーな編集でキャップの俊敏な動きがグレードアップする。前作対比5割り増しの速度と衝撃が体感できる殺陣は、最新の技術に裏打ちされたテクニックによって成り立っている。古きを捨て、新しい表現方法によって生み出された興奮必至のアクションの数々はしかし、肉弾戦に重きを置くことで古き良き活劇のスピリットを受け継いでいる。四肢を無尽に駆使して飛び回り、敵をなぎ倒す様がこれほど気持ちよく描かれる映画もめずらしい。

キャプテン・アメリカというキャラクターを一層際立たせるため、その身体能力とトレードマークの盾の存在感をことさら強調したことも勝因だ。

例えば2つの“着地”シーンに着目しよう。冒頭、船上に降り立ったキャップが着地する際、カメラが甲板を踏みしめる両の足をフォーカスで捉えると、身体の力強さがビリビリと伝わってくる。また、中盤でバイクからシールドの飛行艇に飛び移ったキャップが地上に着地するとき、ガキンという鈍い金属音とともにカメラが捉えるのは、彼の躊躇なき勇気とヒロイズムを体現する盾だ。

こうした確固たる意図を持った細かい演出にあふれるアクションシーンには満点をつけてもいい。劇中、興奮のあまり何度も声をあげてしまった。はっきり言ってこれまでのアベンジャーズ映画で最高だ。キャップの能力の限界が逆に肉弾戦中心のアクションを生み出しており、近年の大味なCG中心の娯楽映画にない興奮をもたらしてくれる。

そこでひとつ提言を。キャップにはぜひアベンジャーズを脱退していただきたい。ソーの世界にひっぱられたSF設定ではキャップの持ち味が殺されてしまう。今回の映画もアベンジャーズ縛りがなければ、もっと地に足のついた物語にできただろう。正直、現時点では「アベンジャーズ2」よりも「キャプテン・アメリカ3」のほうが楽しみだ。

芳賀 健
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映画ライター・編集
8

一皮むけたキャプテンアメリカ

このレビューにはネタバレが含まれています。

 前作が何の面白味もない生真面目なキャプテンアメリカで、散々な目に会えばいいくらいに思って、映画自体もそんなにも面白くなかった。

 そんな映画の続編なので全然期待せずに見たら、びっくりするほど面白かった。大作系のアクションは派手なだけでスリルがないものが多いのだが、アクションがとてもスリリングで手に汗握った。特に、サミュエル・L・ジャクソンのカーアクションは、カーナビの音声が冷静で余計にスリルをあおった。そんな面白い工夫が随所に凝らされて、今年のアクションでは現時点でナンバーワンだ。鳥人間もかっこよかった。あれ着けて飛んでみたいし、おばあちゃんが急に暴れる場面もびっくりした。あの変装器具もかっこよかったけど、本当におばあちゃんが超強いのも『でんでら』みたいで面白いかなと思った。

 キャプテンアメリカも、『アベンジャーズ』でいじられキャラになって一皮剥けたのか、以前にあった嫌ったらしさがなくなって、素直に応援したい気持ちになった。

 続編要素は全く思い出せず、バッキーも仰々しく顔が出た場面で、誰だか分からなかった。しかしだからと言ってあのつまらなかった1作目を見ようとは全く思わない。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家

『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』のカラーレビュー

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