ダラス・バイヤーズクラブ

2014年02月22日公開
ダラス・バイヤーズクラブのポスター
8.5

どんな映画

主演でマコノヘイ兄貴、助演でジャレッド・レトがオスカーとは!命削った演技ってこういうことなのかと。ロンの場面はもちろんのこと、レイヨンが父親の元を訪れるシーンは見逃せない。本当におめでとう。

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フリークレビュー
9

選択のリレー。

ロデオに乗り続ける時間、「8」秒。
ロンがHIV陽性の告知後、生きつづけた時間、「7」年。
残りの「1」を継いだのは彼の選択に救われ、彼を支えた同志たち。
この「1」のリレーは、今も続いている。

茅野 布美恵
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会社員
8

マコノヒー快進撃

今年のオスカー主演男優賞大本命の主演作。

以前、マシュー・マコノヒーのインタビューを読んだ事があって、
「自分にとって運が良かったのは、
お金(貯金)があったから作品を選ぶ事が出来た」
みたいな内容で、キャリアを変えるチャンスがあったと述べていた。

この正直な発言はどうしようもなく真実で
アメリカですらそうなんだから、
日本ではほとんど不可能なんだろうと思う。

過激な減量による役作りにも、自己陶酔に浸る事無く
軽妙に演じて魅せた彼には、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』での
怪演も加味されて、今年の主演賞は間違いない。

ジャレッド・レトも助演の大本命だろう。
過去に多くの名優が演じたトランスジェンダーの役と比べれば
物足りない気もしましたが。

世の中はビジネスで成り立っている。
アメリカで違法でも、他の国で認められてる薬はあって、
それで救われた人がいたし、今も似た事は続いている。
それは薬だけじゃなくて、他にもある。

世の中の多くの「正しい」は、一部の人間が作ったルールだ

完山 京洪
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映画人
9

テキサス魂。

このレビューにはネタバレが含まれています。

薬害に挑むHIVポジティヴ。ロン(マシュー・マコノヘイ)は後悔に浸らず「生」を賭けて驀進する。闘病モノにありがちな「改心」など全くなく、彼はあくまで自分の「スジ」に拘って戦う。どの病に限らず大体の患者たちが医師や薬剤師の意見に諾々と従う。だからこの物語は、周囲がどうであれオレはこう生きるという「テキサス魂」あってこそ生まれたものなのだ。

そもそもテキサスという場所はめちゃくちゃ保守的で開拓時代気質。ゲイカルチャーなどクソ扱いの風土だ。テキサスの(少なくともHIVに対しては)蒙昧で排他的な空気の中、それに抗って生きる道を「開拓」するのもまた、ロンの「テキサス魂」。ここのツイストが効いている。

闇ルートの薬を求めてメキシコに向かう道中で慟哭するシーンは、彼の二度目の産声だ。その日暮らしのように見えて、図書館に通って研究をつづけ、国がどう言おうが未認可薬ビジネスまで仕切っていく姿が凄い。最初はレイヨン(ジャレッド・レト)がHIVの「先輩」だったのが、いつしかロンが「生き様」で追い越す。世を厭うか世に拘るか。ここの積み上げが丁寧だ。スーパーのシーンが素晴らしい。そしてレイヨンからロンに「リレー」されるシーンにはグッとくる。

マコノヘイは勿論、レトの熱演も熱く重い。弱さや「しょうがなさ」も抱えながらその時その時を素直に熱く生きることが現代どれだけ大変か。HIVに見舞われたからこそ、苦闘の中で見出される一抹の「自由」。既存の共同体から追われて外に出たからこそ、退路を断たれて前に行くしかない「自由」。国にさえも抗える力。やれることはどうにでも手を出す工夫と情熱。彼らの生き様は涙を誘わずにおれに問うてくる。生きてるか、と。

人生は映画よりドラマチックなのか。実話に基づいて作られた話が「ハッスル」「ウルフ」「ダラス」。いずれもオスカー狙いとな。フィクションもそろそろ頑張らねーと。

Daisuke O-oka
Daisuke O-okaのプロフィール画像
VTRディレクター
8

よかった

このレビューにはネタバレが含まれています。

 げそげそのマシューマコノヒーに鬼気迫るものがあった。法律や制度や管理などに個人がいかに立ち向かうべきなのか、自由とはなんなのかとても丁寧にぬくもりのある形で描いていて素晴らしかった。

 とくに友達のオカマがとてもナイスガイで、死んでしまう場面は悲しかった。

 メキシコの医者は野良としても自由と人助けなど、とても気高い精神を感じさせた。彼とかかわったことで瀕死のマシューマコノヒーがどんどん元気になっていく様子は力がみなぎった。オレも頑張ろうという気分になった。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家

『ダラス・バイヤーズクラブ』のカラーレビュー

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みんなのメモ

Koshun Az

主演、助演のダブル受賞おめでとう!

Daisuke O-oka

主演でマコノヘイ兄貴、助演でジャレッド・レトがオスカーとは!命削った演技ってこういうことなのかと。ロンの場面はもちろんのこと、レイヨンが父親の元を訪れるシーンは見逃せない。本当におめでとう。