キック・アス ジャスティス・フォーエバー

2014年02月22日公開
キック・アス ジャスティス・フォーエバーのポスター
6.9

どんな映画

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フリークレビュー
7

仮面こそ素顔。

このレビューにはネタバレが含まれています。

観ている間は、とにかくさまざまな角度から仕込まれた脚本に舌を巻いた。デイヴ(アーロン・テイラー・ジョンソン)はヒーロー仲間と、ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)は高校の連中と関わることで相互に人生を変えていく。

ヒーローであるが故に近しい人に災厄が及ぶという定石、災厄を迷わず受け入れるデイヴ父。ハブられたミンディを勇気づけるデイヴ。ミンディ=ヒット・ガールが目立つが、実はデイヴが物語の明確な軸になる。スラングと暴力だけで済んでいない。物語で人物を「育てる」ことが、ハジけてもブレない、語らせるけどベタにならない、的確な動きと台詞を生む。

そしてミンディ。初めて女子の世界に踏み込み、イケメンにハフハフするのはベタだけど可愛い。数多くの悪人を切り倒してきた猛者もスクールカーストの抑圧には心折れる。勇気づけるデイヴの言葉「相手の得意技で相手を倒せ」は簡単じゃないが、本当にデキる奴と見込むからミンディにもそう言う。甘いようで実は侠気シーンなのだ。

それでも一番好きなカットはラスト一歩手前。ヒーロースーツを脱いだ仲間の一人が、悪を見てどう動くか。そう、それなんだ。膝を打った。彼が一番カッコ良かったかもしれない。

残念なのはクリス(クリストファー・ミンツ・ブラッセ)。どうせなら事故で無く故意で母親を殺すとかして極悪を始めるべきだ。母親のSM衣装をかぶって「マザーファッカー」では迫力もない。力も智もなく金だけだと惚れない。デイヴやミンディを育てるなら、クリスも本当の悪に育ててほしい。

ラスト、デイヴの選択は「現実に/社会に対処する」こと。対処するには武装が要るが、彼らにとってそれは仮面の下の素顔。逆に言えば仮面こそが、現実から離れた内奥にある、彼らの「素顔」。この逆転を発見したことがイイ。いつか「素顔」を取り戻すために今を戦う。過激なようで意外とマジ。誠意ある仕上がりに拍手。

Daisuke O-oka
Daisuke O-okaのプロフィール画像
VTRディレクター
7

クロエを観るための1800円

このレビューにはネタバレが含まれています。

アメリカの(大雑把にくくって)アクションものの続編は
「色々悩むんだけど、結局正義のために破壊しまくって終わる」
というテンプレートがあり、この続編も漏れなくそんな感じ。

そして監督が続編ではプロデューサーに回るっていう
テンプレートにも、この続編は漏れなく乗っかっています。

前作のニコラス・ケイジの役にはかなりのお得感が付いていたけど、
今回のジム・キャリーは役作りの甲斐も空しく
大した見せ場を監督に用意してもらえませんでした。

アクションシーンの手ぶれ過ぎなど諸々含めても、
監督の格が下がったという印象が否めない。
前作では、「ヒーローのコスプレ」がテーマにもしっかり絡んでいたけど
今回はそういうのは無し。続編のテンプレートが優先された感じ。
他のヒーローものの映画のテーマと大差ナシ。

しかし!

このシリーズは、ヒットガールを観るためだけに、
続編を作る価値はある。

「キャリー」では隠せないスターのオーラが役を鈍らせていたけど
ヒットガールはもう二乗の二乗の二乗くらいで輝きまくり。

うっとりしました。可愛いすぎる

完山 京洪
完山 京洪のプロフィール画像
映画人
8

いい続編

このレビューにはネタバレが含まれています。

 弱そうなヒーローがたくさん出ていてとても楽しかった。前作を踏まえた続編としてはとても面白く、上出来ではないだろうか。それにかなり感動した。

 ヒットガールは女子の陰湿さに参っていたのだが、本当の女子はもっと陰湿な同調圧力でじわじわと攻めてくるので、映画はまだ優しいというか男子目線の描き方だなと思った。

 マザーファッカーの犯罪者や精神異常者チームは、絶対にあんなふうに仲良くなるわけがないので、そのうち放っておいてもお互いに憎み合って殺し合いを始めるのではないだろうか。

 クライマックスのキックアスは攻撃の一つ一つに意味を込めるところに、浅田真央ちゃんのジャンプが重なって涙がでそうになった。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家

『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』のカラーレビュー

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