きっと、うまくいく

2013年05月18日公開
きっと、うまくいくのポスター
8

どんな映画

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フリークレビュー
6

ちょっと泣いた

このレビューにはネタバレが含まれています。

 込められたメッセージは素晴らしいのだが、語り口が間抜けな人間はバカにしてよしという蔑みの目線によるコメディセンスだったため、お前もいっしょだろと思わずにいられなかった。

 インドの詰め込み教育、受験戦争のようなものが自殺の原因になっているとの事なのだが、日本はその反動でゆとり教育が始まり、それが見直されて現在に至っている。なので、その主張は古いよと思った。

 原題が『3人の馬鹿』という意味合いなのだが、超エリート大に入学した時点でバカでもなんでもなく、本当のバカ高校出身、三流大学卒のオレとしては非常に飲み込みづらかった。本当のバカは眼中にない世界が描かれていた。一流大出の人がバカを語る事があるが、その度に「は~あ?」という気分になる。知性や教養のある人の余裕の態度としか思えない。

 とは言えちょっと泣いた。特に出産の場面は手に汗握った。でも長い。半分でいいよ。

古泉 智浩
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マンガ家
8

あーる!いーず!うぇーーる!

このレビューにはネタバレが含まれています。

もうこのコールが心から離れない。"Everything's gonna be alright"を、イギリス英語を素直に受け継いだ純朴なインド英語が表現したらこうなる。その韻は何故か日本人の僕の心をも震わせる。
"All is well."→"Aal Iiz Weeel!!"

インドと言えばコテコテの演出に3時間を超える尺。しかしこの作品はそうではない。「死んでも生き返る」「神様が見ていてくれた」などのコテコテのご都合は無い。幾度続くかと思わせる歌と踊りも回数を絞り見応えを増している。退屈さは感じない。

お馴染みのダンスだが、大学のもっさりした学生たちが数十人歌い踊る様がイケている。あの腰のくねりやケツの振りを支えるのはユルんだ肌の奥にある屈強な肉体。インド恐るべし。

冒頭から3バカのうちの2人が「旅」に巻き込まれる。赤い車でインドの大地をかっ飛ばすタイトルロール。去った友を想う朗々の歌が、それまでの熱い思いとこれからの旅路に観る側を引っ張り込む。

ドラマ面では「振りと受け」を丁寧に組み上げている。勿論「そんな上手くいくわけない」ツッコミもあろうが「Aal Iiz Well」だから問題ない。味方と敵双方の感情にいらぬ表裏は無い。そしてどの困難も「神は克服できない困難は与えない」レベルにある。「きっと、うまくいく」結末は判っている。なので「どううまくいくのか」を思い切り楽しんでほしい。
逃げるか、ふざけるか、説得するか、戦うのか。
思いが全て、「好き」が全てなのだ。

現場で様々なアイデアを出し合い笑いあいながら役者スタッフ一丸で作り上げたに違いない。インドという枠に留まることなく心に打ちこまれた暖かい映画。日本映画もこんな判りやすさとドライブ感をもっと見習ってもいい。

日本とインドでタッグ組んで映画作ったっていい!
なんせ「Aal Iiz Well!」なんだから。

Daisuke O-oka
Daisuke O-okaのプロフィール画像
VTRディレクター

『きっと、うまくいく』のカラーレビュー

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