ワールド・ウォー Z

2013年08月10日公開
ワールド・ウォー Zのポスター
6.4

どんな映画

旅客機の中で起きた光景は、もはや地獄絵図。こんなにも恐ろしい空飛ぶ地獄はスネークフライト以来。

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フリークレビュー
8

「Z」はおれたちの中にいる。備えよう。

このレビューにはネタバレが含まれています。

感染爆発で人々がアンデッドと化す発想は、すでに誰が一番を主張することもなく、数多くのクリエイターが共通に持つロマンにさえなった。そのうちの一作、映画「バイオハザード」のビジネスに幸運にも関われたので、この映画への期待もひとしおだ。

ロメロの時代からゾンビに込められた「意味」は数々読み出されてきた。もちろん作り手が意図した以上の「暗喩」「象徴化」などもある。この映画は表面的には大仕掛けな災害映画とも言えるが、結果的に強いテーマを備え得たと感じた。

パニックの最中ジェリー(ブラピ)は何が起こっているかを「見る」。一瞬も息が抜けない中でとにかく「見る」「考える」そして「動く」。特別な戦闘能力などはない。ただ大事に描かれるのはその「観察力」「思考力」「行動力」だ。普通の男でもちょっと頑張ればできるかも、と思わせる造形がキワい線で良いところを衝く。

Zになった両親を撃たれ孤児になったヒスパニックの少年に、家族を託す。自分の血路を開いた女性兵士の、Zに噛まれた手先を切り落とす。出会った人間と絆を培う描写に痛みと熱さが伴う。

勇気が湧くラスト。しかし同日に「パシフィック・リム」を観たからか、一抹の疑問も湧く。「【戦い】が無いと人類はまとまれないのか?」
いや、リアルな【戦い】は既にあるのだ。「敵」はまさにZのようにおれたちの心に巣食い、叩いても叩いても殖えて這い上がってくる。「敵」は自分への不信、不満。「敵」は他者への疑い、嫉妬。それらが既に、回り回って自分の危機になっているかもしれないのだ。心身共に備えるに越したことは無い。守るべき存在を守り抜くために。生き延びるために。
夏に贈るビッグ・ファーザーからのメッセージとして受け取った。

イスラエルの女性兵士セガンを演じたダニエラ・ケルテスに激萌え。「パシフィック・リム」の菊地凛子に続いて「戦う美女」連発。この出会いに感謝。

Daisuke O-oka
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VTRディレクター
7

普通に面白かった

このレビューにはネタバレが含まれています。

 どうやらゴアシーンはないらしいと聞いていたのだが、本当にはらわたにむさぼりつくシーンがないどころか、かみつく場面すらなかった。

 飛行機が落ちたり巨大な壁にゾンビの群れが人柱のようになってよじ登ったりと非常にスケールの大きい場面がたくさんみられたのだが、スケールに誤魔化されている感じがすごくした。

 そもそもブラピは細菌研究者でもなんでもないのに、自分が治療法を開発しなければならないという使命感の元に行動し始める。どんな思い上がり野郎なんだよと思っていたら、本当に開発してしまうスーパーマンだった。

 手首を切られた女の子を飛行機で切り口を消毒する場面は本当に痛そうだった。ちょっとした切り傷でも消毒すると死ぬほど痛いのに、手首って怖すぎる。

 研究室に侵入する場面は、建物の外で大騒ぎして建物からゾンビを誘い出せばいいのにと思った。

 すかっと楽しめたけど、すぐ忘れてしまうような映画だった。2Dで見たけど十分だった。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家
7

史上最もテンションの高いZ!

めちゃくちゃ面白かった!
確かに冷静になってストーリーを追ってみると、あーだこーだと言いたくなるところがわんさか出てくるのですが、そんな粗を補って余りある程のハイテンション!
走るゾンビ!コーナリングきめるゾンビ!頭から突っ込んでくるゾンビ!
ひたすら待つゾンビ!カチカチするゾンビ!

半は一転して、緊張感あふれる「だるまさんがころんだ」等、一粒で二度美味しい!みたいなお得な映画になっております。
ただ、ゾンビ映画のお楽しみであるお食事シーン、頭部破裂、首チョンパ、等は一切ありませんので、そういうのが観たい人はあまり期待しない方がいいかもしれません。

意味深に出てきた彼はどうなったのよ!とか、さすがに強運過ぎるだろ、とか、いろいろ言いたいことはあるんですよ、あるんですけど…
全速力でこちらに向かってくるゾンビが楽しすぎてどうでもよくなっちゃうの!

Azumi Miyaji
Azumi Miyajiのプロフィール画像
グラフィックデザイナ
6

ジャンル映画としてのゾンビ映画の価値を逆に再確認。

この作品を観るとブラピが仕事のスタンスを
俳優よりもプロデューサーの方へ重きを置いているのが
非常に良く分かる(『それでも夜は明ける』もそう )。
そしてそういう立ち位置から、俳優としての自分を利用している感じ。

以前のような役者にぶっ込んだブラピを久々に観たい。
と切に願うのですが、まあ結婚とはそういうことなのかもな、
とも邪推してしまう自分がやだ。
でもゾンビ映画をジャンル映画にせずに大作まで持っていたのは凄いし、
それをヒットさせたのも凄いと思う。
プロデューサーとして役者以上のキャリアを積んでいる気もします。

マーク・フォスター監督が『チョコレート』のような作品に戻る事を
ずっと期待している一人。

完山 京洪
完山 京洪のプロフィール画像
映画人

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みんなのメモ

Koshun Az

旅客機の中で起きた光景は、もはや地獄絵図。こんなにも恐ろしい空飛ぶ地獄はスネークフライト以来。

Koshun Az

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