ロック・オブ・エイジズ

2012年09月21日公開
ロック・オブ・エイジズのポスター
7.5

どんな映画

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フリークレビュー
7

キャサリン姐さんに惚れる!

80年代の洋楽育ちで、
サンセット大通りのタワレコに憧れたことがあるひとなら、
とりあえず観て損はないのではないか。
自分は完全に80年代育ちだが、
ここで取り上げられているバンドに特に思い入れがない。
それでもデイヴ・リー・ロスやポイズンに乗せて
夢を抱いた若者がLAにバスでやってくる冒頭から、
思わず笑みがこぼれ、目頭が熱くなっていた。
頭の冷静な部分は半笑いなのだけれど、
この辺のベストヒッツは血肉に刻まれていて、どうにも抗えないのだ。

逆に、80年代の商業ロックなんてアホらしいというひとは、
さして中身もない懐古快楽主義者のお祭りに、
わざわざ付き合うことはないかも知れない。

トム・クルーズの怪演が話題だが、
残念ながらいかにボイトレを積んでも、
トムに「ロックの神さま」は降りてこなかった。
トムクル特有の、120%全力だからこそ笑えるスターオーラは健在だし、
ドラマパートでは彼にしかできない面白キャラが成立しているのに、
ライブパフォーマンスになると、
どうしてもがんばった感が滲むのが歯がゆい。
製作者は、どんなにカネを積んででも、
この役にはアクセル・ローズを引っ張りだすべきだったと思う。

一方でマジでサイコーなのが
ロック撲滅を叫ぶ市長夫人役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。
ミュージカルの素養は『シカゴ』でも証明済みだが、
「ロックに反対してるアンタが一番ロックだろ!」と叫びたくなる
完全にイッた目で歌い踊る貫禄のパフォーマンスだけでも
料金分の価値はあるんじゃなかろうか。

あと、カメオでセバスチャン・バック、デビー・ギブソン、ヌーノ・ベッテンコート、イーライ・ロスらが出ているそうだが、事前情報なしに観たせいか誰一人気づかなかった。イーライ・ロスはあとで考えると「確かにあの役しかないわー」と思う役どころで、ぜひみなさんには発見していただきたいです。

村山 章
村山 章のプロフィール画像
映画ライター
8

すごく楽しい映画

 80年代の当時、FMでヒット曲をカセットに録音してアホほど聴いていた記憶が蘇った。改めてボンジョビやガンズ、REOスピードワゴンと言ったスタジアムロックが楽しかったんだなと思った。そんなコンピ盤があったら欲しい。

 トムクルーズはアクセルローズ風で、主人公の女の子はマドンナ風だった。記者の女はオリビアニュートンジョンかな。キャサリン・セタ・ジョーンズはとても面白い人でびっくりした。

 主人公の彼氏がジョンクーガーからヴァニラアイスにさせられた感じで面白かった。エンドロールの似顔絵のタッチはa~haのPVみたいだった。

 フォリナーなんて陰気臭くて好きじゃなかったのだが、改めて歌詞も本当に暗かった事が分かった。

 何から何まで楽しい映画だった。トム・クルーズが出てる映画は大体面白いな。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家
8

80'sの文脈に則った、実に正しい80's映画

80'sは、その虚飾性を嘲笑され続けた年代だ。でもひと度その如何わしい飾りを剥いでみれば、意外なチャームがキラキラしていて、あの時代なりのロックがしっかり詰まっていた。それは漸くゼロ年代になって、カバーブームという形で再評価された。でも所詮80'sは80's、今も昔も決して褒められたもんではなく、常に幾ばくかのエクスキューズを添えた上で愛されているといえる。そこを踏まえるとこの映画の見方がかわってくる。不埒なロック撲滅を掲げている筈のゼダ・ジョーンズ扮する市長夫人が、ロックを謳歌する主人公達を超えるロック魂を漲らせていることにも、実はまったく矛盾がないのだ。

市長夫人側と主人公側が道を挟んで対決するロックンロール・マッシュ・アップのシーンを思い出してほしい。弾圧する側の市長夫人が、もう耐えられない!とつき付けるWe're Not Gonna Take Itは、本来、禁制を強いる親に、もう耐えられない!とロックをぶっ放す反体制側の曲だ※1。対する主人公側のWe Built This Cityはロック史上最悪の曲に認定された似非ロックの代表曲※2。これを踏まえると、あのシーンは「対決」ではなく、真の反体制ロックを知る市長夫人が軟弱なロックに甘んじている主人公達に、反骨精神が足りねえ!と「薫陶」をカマしている図式になる。ちなみに、迷いのさ中にあるロックスター(トムクル)が演奏するPour Some Sugar On Meも、Queenの名曲We Will Rock Youの二番煎じと揶揄されたちょっとイタイ曲。だからこそ、そんな主人公達とトムクルが手を組み、ついに80'sが生んだ曲の中で最も再評価された大名曲Don't Stop Believingをモノにすることで、市長夫人も納得の大団円となるのだ。

アダム・シャンクマン自身がこの絶妙な選曲に気づいているかどうかは別として。

田中 啓一
田中 啓一のプロフィール画像
詩人だねぇ

『ロック・オブ・エイジズ』のカラーレビュー

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