モンスターズ・ユニバーシティ

2013年07月06日公開
モンスターズ・ユニバーシティのポスター
7.7

どんな映画

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キーワード
ピクサー
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フリークレビュー
8

挫折をテーマに持ってくるピクサーの凄さ

このレビューにはネタバレが含まれています。

ピクサーは相変わらず、大人に向けて作品を作ってきますね。

『なりたい職業になれない』
この経験をした事のある大人は
劇中に涙が止まらないのではないでしょうか。
あげく、マイクは『根本的に向いてない』と思い知らされます。

強烈な共感を抱きました。

『努力すれば叶う』
単純なストーリーテーリングで終わらせないのがこの会社の凄さ。

『根本的に向いてない』人間が
どうすれば目標に近づき、夢を叶える事が出来るのかを
ちゃんと提示するんだもん、これは子供は観た方が良い。

振り返れば、

子供の頃は、夢に対する道は一つしかないと思い込んでいた。

今、もし子供の頃の自分に会えたら、
「道」が沢山あることを教えてあげたい。
そして、「誰」と組むかで人生は大きく変わるということを。

完山 京洪
完山 京洪のプロフィール画像
映画人
8

完璧じゃないから、最強になれる!

傑作モンスターズインクのマイクとサリーが出会った頃のはなし。
もちろんスケールはだいぶこぢんまりとはしてます。
マイクとサリーはモンスターズインクの物語のように、世界を変えたりはしません。でもこのストーリーは「最強のコンビ」マイクとサリーが誕生するまでを丁寧に描いています。

夢を目指して一生懸命努力してた頃って、目が大きくなって、キラキラして、無敵だったと思うんですよ。わたしは夢だった仕事に就けて働いてるんですけど、毎日仕事してたらどうしても忘れがちなんですよね。昔を思い出して、頑張るマイク見てるだけでウルっときてしましたした。

努力しても叶わないこともある。だけどみんなそれぞれいいところがあって、足りないところを補い合うことで、ひとりのときよりもずっと強くなれる!
現実は厳しいけど、諦めなくたって方法はたくさんあるし、また次の夢を見つけるのもいい。
このメッセージを、マイクとサリーの大学時代と絡めて伝える今作は、夢に向かって頑張っている若者たちに希望を、そして夢が叶わなかった大人たちの心にじんわりあたたかく響く作品だとおもいます。

間違いなく万人にオススメできる良作。さすがっすピクサーさん!

Azumi Miyaji
Azumi Miyajiのプロフィール画像
グラフィックデザイナ
9

ピクサーの描く物語はいつだって世界の真ん中だ!

このレビューにはネタバレが含まれています。

クライマックスの話します。
ドアの向こうの人間の世界に閉じ込められたサリーとマイク。
この絶体絶命のピンチにマイクが言う。
そうだ、ドアを開けるためには悲鳴のエネルギーを集めればいいんだ!
たしかどっかのマニュアルにそう書いてあったよ!

まぁ、なんちゅうご都合主義、まるでシャマラン映画だ。
ゆき詰まりのピンチになんの前フリもなく開帳される、作り手のためだけに都合のいい打開策。
アイディアの枯渇か、ピクサーもここまでか。
少しガッカリしかけた。

しかし、ここからふた捻り。
悲鳴を集めるには迫り来るオトナたちを怖がらせなきゃいけない。
オトナを怖がらせる?やったことないよ!どーすんの?
まずは、高いハードルでワクワクさせる。
そして、実は先入観を持たない真っさらな子供たちよりも、固定観念に縛られたオトナのほうがよっぽど怖がりで、
結果、かつてないほどの悲鳴を集めることが出来ましたというオチでもうひと捻り。
扇風機はスイッチが入らなくては回るはずがないと知っているオトナは
扇風機がひとりでにゆらりと回っただけで怖くて仕方ない。
この皮肉。
『マチネー 土曜の午後はキッスではじまる』の巨漢、ジョン・グッドマンのセリフを思い出す。
「オトナがえらいと思っているのかい?でもオトナなんて、実はなぁんにもわかっちゃいないのサ」

座席の子供たちは、隣のお父さんを見遣ってプッと吹き出す。
お父さんはまぁねと照れ笑い、なんだか肩の荷がおりた気がしてくる。
子供のくせに?オトナなのに?は、なんのこと?
肩ひじはった世の中が、ふわっと平らにひろがった。

子供向けじゃないですよ。
ピクサーの描く物語はいつだって世界の真ん中だ!

田中 啓一
田中 啓一のプロフィール画像
詩人だねぇ
9

身近な一歩が大切なんだ。

このレビューにはネタバレが含まれています。

夢を追う。適正もある。勉強している。しかし天性には敵わない。自分を取り巻く人間たち全員から理解を得られないこともある。特に一番のキーマンに限って理解しないことの方が多いのが現実だ。

ピクサーで映画を作るなんて、映画に思いを抱く全ての人にとって夢たりえる。けれどこの映画を作ったピクサーの人間たちも、マイクと同じような思いをかつては抱いていた(ひょっとして今も?)ということか。

自分がなりたい自分。現実の自分。確実に差がある。しかしその「差」がどんな姿をしているのかは勇気をもって挑んでみないと判らない。大体みんな(おれも含めて)「差」を感じることだけで自分の中に「壁」を作ってしまうのだ。

最初は「こいつらが一体どうやってあれだけの名コンビになるのだろう?」と思わせるほどいがみ合わせる。クライマックスではまっすぐに盛り上げる。更にその先に2段目3段目を用意する。物語の弧にマイク&サリーの化学反応が追いついて醸し出すハーモニーが凄い。盤石のストーリーテリング。これも知恵の出しあいなんだろう。物語の全てを監督や脚本家の才能や責任に帰す日本の映画界とは全く違うフェアさと楽しさが伝わってくる。

マイクは夢を追うためにRORにおべっか使ったりはしなかった。自分のスジを通す。結果回り道になっても、出会った傲慢野郎はこの上ない相棒になった。目の前の命題や危機を戦うときに「夢」なんて考えてる余裕はない。遠くのスターに憧れるのもいいけど、身近な仲間・目の前の課題に全力になることは無駄じゃない。それがいつか「壁」を倒す。

ついにサリーのナビゲーターになるマイクだが、サリーをやっかむ気持ちより、あのドアにサリーと共に立つ期待感のほうが何十倍も大きいんだろう。自分の適正は、それを承認する相棒がいて初めて実体化するのだ。

おれの「夢」への相棒はいるか?
もうすでに出会ってるかもしれないな。

Daisuke O-oka
Daisuke O-okaのプロフィール画像
VTRディレクター

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