スーパー・チューズデー 正義を売った日

2012年03月31日公開
スーパー・チューズデー 正義を売った日のポスター
7.2

どんな映画

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フリークレビュー
8

「ザ・ホワイトハウス」ファン必見の政治劇

面白い!クルーニーに脱帽。演出も素晴らしいし、理想の大統領候補を演じる役者としても最高。あと3時間でも4時間でも見続けていたいと思わせる吸引力で、政治という堅いテーマを扱いながらも、エンタテインメントとして立派に成立している。

原作とは違う「The Ides of March」というタイトルも絶妙。予備選佳境の3月中旬を意味するが、同時にシーザー暗殺の日として裏切りなど不吉な未来を暗示する言葉でもある。劇中でも“忠誠心”が重要なキーワードのひとつとなっていて、ダブルミーニングの粋なタイトル。

さらに、クルーニーの演出はこの原題よろしく古代悲劇を思わせる荘厳さで、ラストシーンなどは大好きな「ザ・ホワイトハウス」サードシーズンの最終話を彷彿とさせる。単なる政治サスペンスに終わらない深みある人間ドラマとして見応えたっぷり。劇場でもう一度観る。

芳賀 健
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映画ライター・編集
8

兄貴のセンスに唸る。

ジョージ・クルーニー監督最新作。
民主党大統領予備選挙を舞台とした社会派映画。

兄貴最高っす!
(僕もジョージ・クルーニーについていきたい。)

制作にアッピアン・ウェイが入っていたので、もしやと思ったら、、
ディカプリオがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねてました。
向こうの俳優たちは格好良過ぎ。

政治の裏側をスリリングに描きます。
痺れたのは、題材と演出とキャスティング。

5年かけて完成にこぎつけたという忍耐。
アメリカでも政治映画に5年かかります。
日本だと20年はかかるか…。

抑えた演出は、グッドナイト&グッドラックでも実証済み。
トレンドの闇(黒)を大胆に効かせ、役者を抑えて競わせる。

フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリッサ・トメイetc...
演技派のアンサンブルはヨダレものです。

そこに主演で入るライアン・ゴズリングがまた良い。
先輩に見初められ、伸び伸びと個性で勝負します。

ジョージ兄貴は、製作に脚本に出演に大活躍。
マジで最高です。


僕も日本で政治もの撮りたいんですよね。
でも面白いモデルになりそうな人って…

例えば、去年日本では山本五十六を題材にしてたりするんですよね。
つまり現代にはいないということか…な。
日本でももっともっと政治に対して一般の人が興味を持つといいな。

そのためにも、日本でも政治ものは作るべきです。
作られるような面白い政治になるのが先ですけど。

完山 京洪
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映画人
8

ピカレスクで、おそろしく知的な政治ドラマ

 4年に一度行われる大統領選挙のどろどろの舞台裏を題材に、とらえどころのない政治の世界を皮肉たっぷりに風刺した、ジョージ・クルーニー監督らしいポリティカルドラマ。余分な脇筋をすべてそぎ落とし、ストーリーをコンパクトかつ濃密に凝縮した、映画作家としての流儀はおそろしく知的だ。
 選挙キャンペーン広報官、大統領候補、選挙参謀、部下の選挙スタッフ、ライバル陣営の選挙参謀、勝敗の鍵を握る大物議員、スクープを追いかける新聞記者……すべてのキャラクターが有象無象の“理想主義者”として描かれており、ほぼ全員(ひとりを除く)が勝つために手段を選ばないピカレスクな存在として描かれ、黒い笑いを増幅させているのがいい。そんなちょいワルな人物たちが跋扈するもんだから、選挙情勢や人間関係は刻一刻と変化。昨日の味方が明日の敵になったりで、ストーリー展開から一瞬たりとも目が離せないのだ。
 特筆すべきは、ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ……とハリウッド屈指の声のいい俳優たちが揃っていることだ。声の調子や抑揚だけで、「腹の中の一物(隠していること)」をめぐって繰り広げられる丁々発止の心理戦はとてもスリリングだ。

サトウ ムツオ
サトウ ムツオのプロフィール画像
映画伝道師
7

女が色っぽすぎる

あんなエロい女が職場にいたらトラブルが起こるに決まっているけど、雇い入れてしまう気持ちは非常によく分かる。大変生臭い話ばかりで、政治的な議論や駆け引き、政治の狂熱のようなものはあまり描かれていなくて期待したものと違っていました。

古泉 智浩
古泉 智浩のプロフィール画像
マンガ家
7

邦題に騙された…。

展開も画作りもつなぎも、クオリティオの高い作品だと思う。
けど、邦題でずいぶんとソンをしている気がする。
特に、サブタイトル。
「正義」とか冠されると、「大統領の陰謀」や「ゾディアック」あたりを期待してしまう映画ファンは少なくないはず。
そのつもりで観ていると、「へ? 原因は女?」となっても仕方なくないですか?

大統領になれるかどうかの瀬戸際に、そんな失敗しますかねぇ?
しかも、楽勝ムードで天狗になっている状態ならまだしも、結構な接戦を余儀なくされてる時ですよ。
「下手すりゃ10代」の女性に手を出せば、どうなるかくらい考えられると思うんですけど…。
実際、女で失敗している政治家も少なくないですが、「正義」と絡めるにはやっぱりムリがある。
原因が女性と分かって以降も、「いや、まだ本当の原因があるはずだ」と思いつつ観てしまったものだから、最後までノリ切れず。

そんななか、フィリップ・シーモア・ホフマンの去り際の演技は、多くを語っていたように思う。
メリッサ・トメイの胡散臭い記者の演技も、いぶし銀。

茅野 布美恵
茅野 布美恵のプロフィール画像
会社員

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